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シックスセンシズ ラーム

Six Senses Laamu

紺碧のラグーンに浮かぶ 静謐なるサンクチュアリ

1島1リゾートの真の意味は、その島が持つ自然を損なうことなくその魅力に触れ、そして守り続けていくこと。シックスセンシズラームのヴィラは気づきと癒しをもたらす仕組みに満ち、サステナブルな滞在を約束してくれる。

シックスセンシズ ラーム| ラーム環礁 モルディブ

世界には数多くのリゾートがある。リゾートは保養地とも訳されるが、本来の意味は、頼りにすること、つまり、自分が自分であるために力を与えてくれるものを指す。世界には数多くのリゾートがある。リゾートは保養地とも訳されるが、本来の意味は、頼りにすること、つまり、自分が自分であるために力を与えてくれるものを指す。ゆえにリゾートとは、そこに滞在することで活力を得られる地である。「シックスセンシズ ラーム」は訪れる者に忘れかけていた本当の自分を取り戻させてくれる、真の意味でのリゾートだ。オープンは2011年。モルディブの中でも南に位置するラーム環礁では唯一のアイランドリゾートである。サンゴ礁の島の周囲は深い海に囲まれ、そこにはさまざまな海の生き物が棲み、モルディブでは珍しくサーフィンを楽しむこともできる。しかし、他のどことも違うのが、とことん自然と向き合い、自然保護を徹底しているところ。島の木々は極力伐採せず、リサイクルはもちろん、アップサイクルでより価値の高いものを作り出すことで“ゼロ廃棄”を追求するなど、さまざまに取り組んでいる。とはいえ、島にもヴィラにもストイックさは微塵もなく、建物には自然木を多用しながら温かく楽しいデザインが施されている。良い意味で力の抜けた柔らかな雰囲気がそこかしこに漂っているのだ。さまざまなリゾートを体験した人が心からのリラックスを堪能できる、それがシックスセンシズ ラームなのだ。

2 Bedroom Ocean Beach Villa with Pool

海に遊ぶか、島に憩うか。究極のヴィラを選ぶ

どんなヴィラに滞在するのかという問題はすなわち、海とどのように過ごしたいのかと考えることである。遮られるもの一切なく、ひたすら海に向き合いたいのか、あるいは、ヴィラからプール、ビーチ、海へと続くシーンをたっぷりと味わいたいのか。水上に伸びるジェッティに胸踊る人もあるだろうし、密林の中に佇むヴィラにひそやかな喜びを感じる人もいるだろう。そんな様々なゲストからのリクエストに応えるべくシックスセンシズ ラームでは幾つもの異なるタイプのヴィラを擁している。そしてそのどれもに、ヴィラの中のあらゆる場所で寛げるよう細やかな配慮がなされているのだ。だが、ヴィラ選びに本当に迷った時はいっそのこと、二つの異なるヴィラを試してみるのもいい。ウォーター・ヴィラとビーチ・ヴィラ、バカンス前半と後半に分けてそれぞれにステイしてしまうのだ。移動が面倒と思うことなかれ、今までにない濃密なリゾート体験となること請け合いである。

Beach Villa

数は少ないが島にはビーチヴィラもある。ヴィラから数メートルほど白砂のビーチがあり、その先に海が広がるというのは、実に心落ち着く風景だ。しかも緑の木々に囲まれながらもビーチと海が一望できるのは意外と稀有であり、楽しみ方は様々だ。ビーチを散歩したり、海に潜ったり。日差しが強い時はプールサイドで微睡む。気の向くままにヴィラステイを満喫したい。

サファイアブルーの壮大な海。サンセット時は息を呑む美しさに言葉を失うに違いない。

1棟しかない2ベッドルームのオーシャン・ビーチヴィラは島の南に他のヴィラとは離れた場所に位置する。そこは、プライバシーが完璧に守られたまさにハイダウェイである。ヴィラの眼前にあるたっぷりと水をたたえた10mプールは目にも涼しく、その周りに配されたシェードは絶妙な具合で日差しを遮ってくれる。屋内に目を転じると、カラフルなファブリックが戸外の緑と鮮やかなコントラストをなし南国らしい陽気な空気を醸し出す。ハイライトは2階のデッキ。木々の向こうにサファイアブルーの海が望め、とりわけサンセットは息を呑む美しさだ。

Villa with Pool

ステイを充実させるならやはりプール付きヴィラが良い。海に突き出すように設えられたプール、そのサイドにはゆったりとした寝椅子がある。室内は床から天井まで全てウッディ、ファブリックはナチュラルカラーで統一され、落ち着いた雰囲気を醸し出す。クリアガラスのバスタブやトランクを模した洗面台など、所々に遊び心に溢れる仕掛けが施されているのが微笑ましい。

水上ヴィラにはジェッティを渡って行く。スタッフが運転するカーゴもあるが、自転車の方がマイペースで移動できる。たとえば星明かりの下、まっすぐ伸びるジェッティと灯りが照り映えるラグーンはなんとも幻想的で、思わず写真を撮りたくなる。自転車ならばそんな思いつきも自由に叶うのだ。翌朝はまず、天蓋から下がる蚊帳を開き、海風を体いっぱいに感じることから始めよう。晴れた朝ならプールサイドで朝食を楽しむのもいい。まだ日差しも柔らかいひととき、静かな波の音を聞きながらフレッシュな果物でビタミンを補充。素敵な一日の始まりだ。

ゆったりとした寝椅子があるプール付きヴィラ。

Foodie at Six Senses
9DINING

遊び心とリュクスの饗宴
記憶に残る食体験

01.Sunset Cocktail on the Sandbank

食べることは生きること。どんな場所で誰と何をどのようにして食べるのかによって体も心も変化する。自然に負荷をかけずに育て、地産地消の素材を使い、栄養バランスに十分配慮して仕立てられた料理は、五感とそして6番目の感覚である本能に深く響く。体と心を満たし、そして解放する食がここにある。

朝に上る太陽は体にエネルギーをくれる。そして夕方に沈む太陽は心をゆったりと解きほぐしてくれる。それぞれの時間にふさわしいものを求めるならば、朝はフレッシュフルーツそのものを、夕暮れ時にはマジカルなカクテルがいい。さらに言えば、腕利きのミクソロジストが仕立てるシグネチャーカクテルを真っ白なサンドバンクで味わえば完璧だ。さらさらと柔らかな砂に体を預ければ、包み込むような感触に遊び疲れた神経が宥められ、香り高く味わい深いカクテルが体の中をするりと駆けぬけていくのが感じられる。波のさざめきとリズミカルな歌を聴きながら星降る夜を待つひととき。忘れ得ぬ島の思い出がまた一つ新たに加わる。

02.Leaf

自然と繋がり、その滋養を一心に味わい尽くす
これぞサステナビリティの食体験の本質

食で心身を健やかに。シックスセンシズ ラームにおける最も大切なコンセプトの一つだ。その軸となっているのが「リーフ」、放射状に広がるオーガニックガーデンの上空にあるレストランである。

たどり着くためには「one at a time」、一度に一人ずつと書かれた表示が掲げられた吊り橋を渡る。一歩ごとに揺れるのが楽しく、これからの食事への期待も膨らむ。菜園からとれたての野菜やハーブ、地元の漁師が届けた新鮮な魚などを使ったモルディブ伝統料理と地中海料理のフュージョンは、どの料理も素材の味わいが力強く、しみじみとした美味しさ。ガーデンツアーではそんな素材のパワーについてより深く解説してくれる。

03.Zen

世界遺産でもある和食は、今や世界のどこにあってもヘルシーかつ美味なる食として欠かせないものとなっている。しかし、本当の和食を追求するのは簡単なことではない。「ゼン」はオーセンティックな日本の味を真摯に追求しつつ、オリジナリティの創出にも力を入れている。わずか12席に限定しているのも、細やかな和のもてなしの心を大事にするがゆえだ。カウンターで大将が鮮やかな包丁さばきで刺身を仕立て、鮨を握る。地元で揚がる魚も使い、特にロール寿司はユニークで楽しいプレゼンテーションで魅せる。ホスピタリティセンスの高さと和食の懐の深さを味わう稀少な体験をぜひ。

04.Longitude

朝食はレストラン「ロンギチュード」で。1階と2階のテーブル席からも海を眺めることができるが、朝の水上テラス席は格別。穏やかな海の風が心地良い。まずは味わい濃厚なフレッシュフルーツジュースでスタート。種類豊富なフルーツとサラダ、焼きたてのワッフルがことに美味しい。あまりの美味しさについ食べ過ぎてしまうが、不思議と体は軽いまま。素材の良さ、丁寧な調理のなせる技だろう。ちなみに夜もアラカルトで食事が楽しめる。週に二回はビュッフェディナーとなり、火曜はシーフード、金曜はアジアンフードが色とりどりに並ぶ。特にデザートの充実ぶりには目にも嬉しいご馳走だ。

05.Sanset cocktail at chill Bar

床はガラス張りで常に足元に海が見える「チルバー」。

食体験とはただ食べたり飲んだりするだけでなく、その環境も重要だ。「チルバー」の床はガラス張りで、視線を落とせば常に足元に海が見える。水上にいることをいつでも感じられるようにとデザインされているのだ。そして、DJによる音楽が聞くともなく体にリズムを運び込み、愉快な気持ちにさせる。あとはバーテンダーに今の気分にふさわしいオリジナルカクテルをリクエストするだけ。島の果物やハーブを使ったトロピカルなカクテル、あるいはレアなスピリッツを主役にしたカクテルもいい。非日常な空間で過ごすとっておきの時間は、どんな妙薬よりも体を軽くしてくれるのだ。

06.sip sip

島のプールサイドの「シップシップ」はいつでも気軽に立ち寄れるオールデイダイニング・バー。半分は普通のバーカウンター、残り半分はスイムアップバーで、プールに入ったままバータイムが楽しめるようになっている。が、何よりも心惹かれるのが、プールの中に沈み込むように設えられたサンカンラウンジ。丸テーブルを中心にぐるりとシートが囲み、水着のままでも気にならない速乾性のクッションのおかげで快適な座り心地だ。時折り水しぶきをかけられることもあるが、それも返って気持ちいい。水を感じながら、ここに座ってモクテルをのんびりと楽しむ。最高な午後の過ごし方だ。

07.Cooking Class

伝統料理はその土地の気候風土に根ざし、時を重ねて洗練されてきたもの。料理教室では、先人の経験が作り上げた“健やかに生きる知恵”を己の中に取り込むことができる。それはただ食べるだけ以上に得るところが多いのだ。参加者は、モルディブ料理、インド料理、スリランカ料理の中から学びたいものを選び、それぞれの料理に長けたシェフとともに調理実習を行う。モルディブの伝統料理の主役は魚介。カツオやその他近海魚をバナナの葉で包んだ蒸し焼きやグリルが知られているが、ライム、ミントなどの香草や香辛料を使いこなすのが特徴だ。この料理教室は特にスパイス使いの妙を体験したい方には絶好である。

08.Ice Cream & Chocolate Studio

シックスセンシズ ラームのフードの中でも非常に美味しいと定評のあるのがホームメイドのアイスクリーム&ソルベ。常に40種類以上のフレーバーを揃えており、そのどれもがひと捻りされたものばかり。濃縮海水を使った塩キャラメル、セイロン・バニラなど、思わず試したくなる。トッピングもバラエティ豊かで、組み合わせはそれこそ無限。

厳選した上質のカカオを使った自家製のチョコレートトリュフがずらりと並んでおり、至上の一粒を求めてつい真剣に悩んでしまうのである。また専属パティシエと一緒に原料のカカオからチョコレート作りを体験できるのも、チョコマニアにはまたとない機会だ。

09.Dinner in the Altitude Wine Cellar

海抜6.4mにあるワインセラー。モルディブでは相当高い「標高」であり、そのまま名前としたところに洒落心が感じられる。果たしてここには420を超える世界各地のワインがガラス張りのセラーに収められ、さながらワインの塔といったところ。ワインの他に生ハムやチーズも格納されており、眺めるだにエピキュリアンの血が騒いでしまう。要するにワインと美食のペアリングを楽しむには格好の空間なのだ。いつでもハムやチーズを肴にワインを楽しむことができるが、ソムリエが選ぶ4種類のワインと5皿の料理を楽しむコースもいい。ワインについてソムリエと語り合う夜も悪くないものだ。

INFORMATION
Six Senses Laamu
・電話番号|960 680 0800
・客室|97室
・チェックイン|14:00
・チェックアウト|12:00
・ アクセス|マーレ国際空港からカドゥー空港まで飛行機で約35分、スピードボートに乗り換え約15分
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