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シルバー・シャドー | クルーズ

Silver Shadow

カリブ海に点在する常夏の島々には、まだまだ日本人には知られていない
ネイチャースポットが無数にある。

独自の文化と天然色に彩られた島々を巡る旅、それは新たな出会いに満ちた大冒険の始まりだ。
マリンブルーの海を目指して、いま大航海の旅に出る。

マリンブルーの彷徨

カリブの島々では、島ごとに異なる自然や文化に出会える。
珍しい動物が潜む熱帯雨林の島もあれば、火山島や砂漠が広がる島もある。さらに島を統治した欧州各国の文化が残り、それが島の風土と融合。コロニアル建築や郷土料理に、 その魅力が垣間見られる。ゆえに、知的好奇心をくすぐる旅のアクティビティには事欠かない。その一方で、島によっては一流ブランドのブティックが立ち並ぶショッピングエリアも。大自然の静寂と現代的な上質さが同居する島に、セレブリティたちは挙って別荘を構え、バカンス地に選ぶ。そんな島々を余すことなく満喫するには、クルーズでのアイランドホッピングが実に効率的だ。行き届いたサービスと上質な船内を擁するクルーズ船は、まさに移動式の高級ホテル。なかでも最高峰のサービスを求めるなら、シルバーシー・クルーズを選んで間違いない。もちろん、充実した船内設備に隙はない。特筆すべきは、客室ごとに受けられるバトラーサー ビスや毎日異なる美食体験。一級のホスピタリティーが乗客の心を鷲掴みにするだろう。カリブ海を巡る同社の代表船「シルバー・シャドー」に乗り、その魅力を確かめてみたい。

称賛が絶えないリュクスな空間とパーソナルな心遣い

Owner’s Suite

シルバー・シャドーの客室は全室スイート仕様、専属バトラーが付くのが特徴だ。バトラーとはロンドンの高級ホテルに見られるシステムで、かつてイギリス貴族に使えた執事のこと。つまり滞在中のリクエストは全てバトラーが対応してくれるのだ。各ゲストの担当バトラーはチェックインを済ませると、すぐ に挨拶に。まずはディナー用ドレスやスーツのプレスをリクエストするのがスマートな頼み方だ。 滞在先でのアクティビティの依頼や、苦手な食材の相談、ギフトの手配依頼もできるため、専用コンシェルジェと思っておけば間違いないだろう。さて、お待ちかねのクルーズライフだが、長期間の船旅だけに客室 を一歩でてもゲストを飽きさせない仕掛けが満載だ。天気の良い日なら船上デッキのプールやジャグジーで日がな過ごすのもいい。運動が必要と感じた時はフィットネスセンターへ。見渡す限りの大海原を見ながらのランは、都会ではまず体験できないクルーズならではの楽しみ。長期間の旅に健康は必須だ。 更に、ナイトライフを満喫してこそ船上の旅はより充実する。ショーラウンジでは毎夜ブロードウェイも顔負けのエンターテインメントや、知力を高める講 演プログラムも用意されている。毎晩出かけるのが楽しみになればすでにクルーズ上級者だ。男性ならばディーラーが腕をふるうカジノや、本格的なシガーバー、女性ならばアフタヌーンティーやソーシャルダンスが楽しめるパノラマラウンジでゲストと交流しながら過ごすのもいいだろう。

そして、船旅のハイライトといえばレストランで過ごす食事の時間だ。4ヶ所のレストランではフレンチ、イタリアン、ステーキなど、腕利きのシェフとスタッフが日替わりメニューで毎晩ゲストをもてなしてくれる。まだ船から降りたくない、そう思うようになればクルーズ船の旅はより一層快適になるはずだ。

最上級カテゴリーの「オーナーズ・ スイート」は117m²あり船上にいるとは思えないほど広い間取りが自慢。シーレベルに近いので、客室からの眺めはまるで海辺の別荘で過ごしているかのようだ。チーク材を使った専用のウッドデッキからはコバルトブルーのカリブ海が眼下に見下ろせ、これぞクルー ズ!という気分が満喫できる。デッキでルームサービスとシャンパーニュを頼んで、二人きりでサンセットを過ごすのもいいだろう。 ベッドリネンには王室御用達のイタリア・プラテージ社製を採用しており、海上とはいえクルーズ中の快適な眠りを約束してくれる。

Bulter

全客室で五つ星ホテル顔負けのバトラーサービスが受けられる。客室での食事やドリンクのサーブのほか、船内で快適に過ごすためのあらゆるサポートが期待できる。

The view from The Deck

心地よい潮風を頬に受けながらデッキで過ごすのは至福の瞬間。そのハイライトはサンセットとサンライズ。カリブ海に沈む壮大な夕焼けと海のコントラストは、きっと忘れられない光景になるだろう。朝早く目覚めたなら再びデッキへ出掛けてみよう。今度は神々しい朝焼けが、新たな1日を祝福してくれる。

01. Casino

船上カジノでは大人の社交を楽しみたい。ルーレットやスロットマシン、定番のブラックジャックは勝敗に一喜一憂するのではなく、クルーズライフを楽しむのが重要だ。カクテル片手にカードテーブルやルーレットテーブルを回り、ディーラーと一言二言会話を楽しむ。アフター・ディナーの貴重なひととき、今夜もそんなスマートなカジノナイトを。

02. Bar Lounge

日替わりで生演奏も行われるバーラウンジ。ここで過ごす時間は、映画「船上のピアニスト」を思わせる華やかさだ。船上では一部のアルコール類を除き、食事を含め全てオールインクルーシブ。カリブ海らしくラムやテキーラを使ったトロピカル・テイストのカクテルを試すのもいいだろう。生演奏のBGMにはカリプソをリクエストしてみては。

03. Spa

「 ザ・ スパ・ アット・ シルバーシー」では、トップ・エステティシャンによる極上トリートメントを堪能。フェイシャルやボディラップなど幅広いプログラムが用意されている。
美容院とネイルサロンも併設されているため、ディナータイムやパーティー前のドレスアップ時にも利用したい。

Dining Experience

1. La Dame [ラ・ダム] クルーズ中の記念日に格別なフレンチを

船上のシャトーレストラン、といったエレガントな雰囲気の「 ラ・ ダム」
特等席はもちろん窓際のオーシャンビュー・テーブル。できれば早めの予約でスペシャルシートを
確保しておきたい。煌びやかなダイニングテーブルでディナーとワインを楽しめる現代的フレンチ。
白ワインなら上品なシャルドネ、 赤ワインなら華やかなブルゴーニュを。

トップシェフが作る目にも美しい料理を特徴とし、ゲストの要望にも巧みに料理で表現する「ラ・ダム」。店名はパリのエッフェル塔に因んで名付けられ、船内で最もエレガントなレストランだ。伝統的なフレンチにモダンなエッセンスを加えた、本格的なフルコースが味わえる。一流のソムリエの選び抜いたワインとのマリアージュも楽しみのひとつだ。家族や友人の記念日を祝うなら、是非予約をおすすめしたい。ドレスアップして美食を堪能する特別な夜を演出できるに違いない。ディナータイムのみの営業で要予 約。オールインクルーシブ制対象外。

2. The Grill [ザ・グリル] 洋上で味わうグリル料理溶岩ステーキの魅力

「ザ・グリル」は、プールデッキに設けられたアメリカンスタイルのカジュアル・レストラン。ランチタイムには水着姿での着席も可能で、専用グリルで焼き上げるステーキやハンバーガーが楽しめる。一方予約制ディナータイムの名 物は、400°Cに熱した溶岩プレートで登場するステーキやシーフード料理。厳選したプライムリブや サーロイン、フィレなどさまざまな牛肉を好みの焼き加減で調理してくれる。オープンデッキの夜空の下、熱々かつボリューム満点のステーキを味わう愉悦と幸福感。赤ワインで肉の余韻を楽しみ、頭上を見上げ れば満点に輝く星空と南十字星。カリブ海ならではの素晴らしい夜はこうして今日もふけてゆく。思い出に残るひとときを。

3. La Terrazza [ラ・テラッツァ]
カリブの新鮮素材を活かすシンプル・イタリアン

カジュアルな雰囲気のイタリア料理「ラ・テラッツァ」。朝食とランチタイムはオープンシーティング制 で、種類豊富なブッフェを楽しめる。デッキ上にテラス席も用意され、カリブ海の日差しのもと、テラス席でのランチは特におすすめだ。一方ディナータイムにはキャンドルが灯され、ドレスコードはカジュアル・エレガントだ。メニュー構成は郷土料理をベースにしたアラカルト中心。寄港地の食材に合わせて、内容は日々更新される。新鮮な旬の食材を活かすシンプルな味付けだ。ワインは白赤ともソムリエの選んだ、日替わりセレクションからオーダーすれば間違いない。イタリア伝統の手打ちパスタ、トルテッローニや、子羊のワイン煮込み、イタリアンドルチェなど、どれもオーダーしたくなるシェフ自慢の一品ばかりだ。

「テラッツァ」とはイタリア語でテラスという意味。その名の通り広いデッキテラスではモッツァレッラやトマトなど、新鮮な食材をカジュアルなイタリア料理で楽しむことができる。人影もまばらになったデッキの一角は二人だけのオープンレストランに早変わり。

4. The Restaurant [ザ・レストラン]
お好きな時にお好きな方とカジュアルダイニング

朝食、ランチ、ディナータイムといつでも食事ができるメインダイニング。シェフ厳選のメニューは常にアラカルトからセレクトできるため、お好みのメニューを自由に組み合わせ ることが可能。「お好きな時にお好きな方と」 がレストラン・コンセプトなので、時間や服装にとらわれず自由に過ごせる快適さも魅力だ。航海中の寄港地域を意識した郷土料理も用意されるので、ハイチ、ドメイカ、バルバドスといった日本ではまずお目にかかれない料理が登場することも。ディナータイムには生演奏によるダンスショーが催されることもある。陽気なマリアッチやカリプソのリズムと共に、夜を過ごすのも思い出に残るはずだ。

レストランのサービススタッフは国際色豊か。アジア系は皆まじめで細やか、一方中南米などラテン系は陽気でどことなくのんびり。そんなお国柄を知るのもクルーズの楽しみのひとつだ。

未だ見ぬ、愛すべき カリブの宝石たち

Animal Flower Cave [アニマル フラワー ケーブ バルバドス]

プエルトリコ最大の港街、サンファンで乗船し出港。
シルバー・シャドーはカリブ海に浮かぶ、日本では馴染みの薄い島々を巡りながら、
最終寄港地バルバドスまでゲストを運ぶ。そこには色彩豊かな文化と未知の体験が待っている。

1. San Juan Puerto Rico [サンファン プエルトリコ]

陽気なマリアッチのリズムに誘われて プエルトリコの首都をそぞろ歩く

スペイン植民地時代の要塞跡など、世界遺産登録の史跡は一見の価値あり。/かつて大砲が設置されていた史跡サン・フェリペ・デル・モッロ要塞。また、右/旧市街の名所は、華やかなフォルタレサ通り。アーケードの天井を色とりどりの傘が飾る。

2. Road Town British Virgin Islands
[ロードタウン英領ヴァージン諸島]

The Bath[ザ・バス]
「ザ・バス」は、奇岩に囲まれた名所。足場の悪い岩場を数十分進むと、ようやくたどり着くことができる。乳白がかった海面に神々しく陽光が差し込み、 荘厳でどこか神聖な雰囲気もある。世界中の旅行者が訪れる、絶好のフォトスポット。

コバルトブルーの海と白いサンゴ礁、カリブ海の島々はどれも個性豊かだ。 それは長い歴史の中で西欧文化と融合し、独自の文化を形成してきたからだ。 クルーズ旅の途中、寄港地に立ち寄り多種多様なカリブ海文化を見てみたい。

奇岩と透明度の高い海、圧倒的な自然美を満喫

首都ロードタウンのあるトルトラ島からヴァージン・ゴルダ島へ向かえば、透き通るような海が広がる。デビルズ・ ベイ国立公園がそのひとつ。近くにある洞窟のような岩場のスポット「ザ・バス」は、神秘的な空気が漂う。

Devil’s Bay National Park [デビルズ・ベイ国立公園]

ヴァージン・ゴルダ島の南端にある、白砂のビーチが美しいナショナルパーク。高い透明度を誇り、穴場のビーチとして知られる。数あるカリブ海のビー チの中でも特にシュノーケリングを試したい人におすすめだ。時間を忘れて、ひとしきり楽しみたい。

3. St. Barts, Gustavia[セント・バーツ グスタビア]

かつては故障した船舶の停泊地 いまは世界が憧れるリゾート

フランス語読みはサン・バルテルミー。フランス領で飛び交う言葉もフランス語で町並みもどこかフランス風。ブランドショップも並び都会の雰囲気を漂 わせている。中心地グスタビアの名は、かつてこの島を領有していたスウェーデン国王に由来する。

4. St. Matin, Leeward Islands [セント・マーチン リーワード諸島]

フランスとオランダ、二つの国が 領有するミックスカルチャー島

島の北側がフランス領、南側がオランダ領のため、 両国の文化が感じられる小島。空港近くのマオビーチでは、頭上わずか30 mを旅客機が通過するという世界的にも珍しい光景が旅行者の間で話題だ。

5. St. John’s, Antigua [セント・ジョンズ アンティグア]

コロニアル風の小国に古の栄華の名残を求めて

アンティグア島は火山と珊瑚の複合島で、大小あわせて365のビーチがある。姉妹島のバー ブーダ島とともに国家を形成しているが、両島の間は昔から航海の難所として名高く150隻近い船が難破したといわれている。南西40kmにあるレドンダ島はいまだに無人島のままだ。

6. Willemstad, Curacao Island [ウィレムスタット キュラソー]

華やかでカラフルな街並みは オランダ植民地時代の名残

キュラソー島はオランダの構成国。首都ウィレムスタットではカラフルな建物群など古き良きオランダ文化を体感できる。中心地から近いハト洞窟は20万年以上前にできたといわれ、中には先住民が描いた壁画が残されている。奇岩怪石に囲まれた絶景に思わず息をのむ。

7. Oranjestad, Aruba [オラニエスタッド アルバ]

ベネズエラ沖に浮かぶオランダ領の島

キュラソー島に近いアルバ島は、かつてゴールドラッシュに沸き、ブシリバーナの金精錬所跡はその名残をとどめる。島には乾燥した砂漠地帯が広がり所々 にサボテンの姿も。フラミンゴが営巣しに来る白い浜辺はフラミンゴビーチの名で知られている。

8. St. George’s Grenada [セント・ジョージズ グレナダ]

ナツメグ、クローブ、カカオが実る 西欧が憧れたスパイスアイランドへ

グレナダ島の首都セントジョージズは、カリブ屈指の美しい港を持つ。市場や農場ではシナモンやクロー ブなどあらゆるスパイスが手に入る。熱帯雨林に属 しており森林保護区へのトレッキングも人気。森に生息する珍獣モナ猿はアフリカ原産のオナガザルの一種。ユーモラスな顔が可愛らしく、旅行者に人気。

9. St. Lucia, Castries [セントルシア カストリーズ]

カリブ海で温泉という驚き、火山が生んだ天然の温泉アイランドへ

セントルシア島は火山島として知られており、美しい三角錐のピトン山はその象徴。湯煙が立ち上るサルファースプリングス温泉地には天然の泥温泉もあ るので、水着に着替えてカリブ海の泥温泉体験はいかがだろう。ダイアモンドボタニカルガーデンズには稀少植物や壮大な景観を誇る滝がある。

10. Bridgetown, Barbados [ブリッジタウン バルバドス]

天然の芸術が待つバルバドスの魅惑の洞窟へ

クルーズ最後の寄港地バルバドスには絶景アニマルフラワーケーブがある。18世紀に英国の探検家によって発見されたこの洞窟は、島北部の崖下でサンゴと奇岩の作用によって作られた。その魅惑的な洞窟は永遠にクルーズ船の旅人を待ち続ける。

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