朝から晩まで遊び尽くす、大人女子のリュクスな週末旅
日本からほど近く、気軽な海外旅行の行き先として高い人気を誇る台湾。古き良き文化とモダンな街並みが混在し、遊び方は自由自在。そして、旅好きを惹きつけてやまないこの街の魅力は「美食」といってもよい。近年は更に、舌の肥えた大人女性をも虜にするリュクスなレストランが続々とオープンしている。日常から一気に解放される女子旅で心も胃袋も満たしたい。
-食-
台湾では朝昼晩とも外食が基本で、食への探求心がとても深い。
伝統料理から独自の進化を遂げたモダンなものまで、台北のダイニングシーンを探る。
RAW
世界的トップシェフが故郷に凱旋
30秒で予約が埋まる驚異の人気店
台湾で、最近のモダンレストランブームを騒がせている「食」の最高峰「RAW」。アジアのベストレストラン50で常に上位をキープし、カリスマ的な人気を誇ったシンガポールの「レストラン・アンドレ」のアンドレ・チャン氏が監修するお店だ。1976年台湾に生まれたアンドレ・チャン氏。もともとは芸術家を目指していたが、日本のTV「料理の鉄人」に出演していた坂井宏行シェフの生み出す料理に衝撃を受け、フランス料理の道へ。以降、料理人としての礎を築き上げていくことになる。2014年のオープン以来、最も予約が取りにくいお店として台北のグルメシーンを牽引している「RAW」店内に入ると、南方松をふんだんに使用し、船の形を模したバーカウンターがまず目に飛び込んでくる。
スタイリッシュで斬新、強烈なインパクトが残るこの内装デザインは、「Restaurant & Bar Design Awards 2015」のASIA部門で最優秀賞を受賞しているほど。その奥にはおよそ60席ほどのメーンダイニングスペースとなっている。
「RAW」のコンセプトである「Nature&Craft」を物語っていると同時に、「RAW」が目指す世界と台湾の料理の再構築に胸がときめく。台湾歴の「二十四節気」にあわせ、季節ごとに少しずつ料理を変えていく「RAW」。その都度、メニューに旬の食材やライフスタイルを織り込んでいっているという。つまり1年に24回、食材やスタイルが変化していくさまを楽しめることになる。それは世界中の食通を、否、食通ならずとも喜ばせるに違いない。
情熱的なスタッフと共に料理を常に創造し続ける、アンドレ・チャン氏率いる同店。彼らの創り出す料理や空間など、「RAW」のチャレンジは、確実に台湾のグルメシーンに変化をもたらしている。台湾のライフスタイルを、世界へと発信する「RAW」。これからも台湾の美食シーンを牽引していくに違いない。
-RAW-
No.301, Le Qun 3rd Road, Taipei City, Taiwan
TEL:+886-2-8501-5800
台北市中山區樂群三路301號1
https://www.raw.com.tw/
Taste Lab Regent Galleria
麗晶精品
幻想的な世界へと誘う食とプロジェクションマッピングの融合
本来「味」という意味と個性を表す「TASTE」。そして、常に挑戦し続ける場である「LAB」。この二つの言葉を組み合わせた「Taste Lab」。ここはただ単に美味を味わうレストランではない。様々な企画を通し、美食の世界をより心躍るものへと誘ってくれる唯一無二の場だ。今の企画は、ベルギーの3D動画「世界一小さいコック(Le Petit Chef)」とのコラボレ-ション。
プロジェクションマッピング技術により、テーブル上に身長5センチほどの小人シェフが現れ、皿の上で奮闘し、コミカルに料理を作る様子が流れる。このレストラン、言葉で表現するにはあまりに無粋。ぜひ足を運んで、エンターテインメントと食の融合を味わって頂きたい。
Taste Lab
-Regent Galleria B2-
TEL:+886-2-2521-5000 Ext.3092
regent-taipei/occasions/taste-lab
https://www.regenthotels.com/
Silks Palace
故宮晶華
台湾の一大観光スポットである、国立故宮博物院の隣に併設されている「故宮晶華」。
台湾の名宝、「翠玉白菜」や「肉形石」の芸術品を料理で再現することで有名なレストランだ。外観は台湾の建築デザイナー姚文熹氏が担当しており、ガラスを使って宋朝に発展した青磁の“冰裂紋”を表現。夜には室内から漏れだした明かりが独特の雰囲気を演出し、台北の夜景の新名所となっている。館内のインテリアは日本の橋本夕紀夫氏が担当。モダンな中にも中国の歴史、芸術文化を感じさせてくれる。
トータルな食事のサービスにとことんこだわり、台湾ならではの伝統独特の味わいを現代風に演出。芸術と飲食文化が融合した「故宮晶華」は、今日もまた中華料理の奥深さを世界に伝え続けていくのだろう。
-故宮晶華-
台北市至善路二段221号(故宮晶華)1~2F
No221, Sec 2, Zhi Shan Rd, Shilin District, Taipei City,
TEL:+886-2-2882-9393
https://www.silkspalace.com.tw/
頤宮中餐廳
Le Palais
台北駅のすぐそばに位置するホテル"パレ・デ・シン"最上階にあるレストラン。最高級の広東料理を誇る「頤宮中餐廳」だ。独特でデザイン性の高いヨーロッパの古城のような雰囲気は非日常を演出している。
メニューは本場香港仕込みの広東料理を中心に、上海料理、北京料理と融合され、多種多様。伝統的でありながらシェフの創意工夫が光る逸品は味わっておいて損はない。
またロケーションも秀逸。合計6室の個室では日中は暖かな陽射しがお供し、夜は煌びやかな夜景が一面に広がる。台北で唯一、ミシュランスター三つ星を受賞した名店、台湾を訪れたら外せないお店の一つだろう。
-頤宮中餐廳-
No. 3, Section 1, Chengde Road, Taipei 103
+886-2-2181-9999
台北市承德路一段3號1
http://www.palaisdechinehotel.com
-宿-
魅力に溢れた街を観光するなら、まずは立地。そしてホスピタリティ。
街旅を快適にサポートしてくれるホテルとはどんなホテルだろうか
リージェント台北
台北晶華酒店
台北市の中心進化を続ける格調高雅なホテル
台湾でトップクラスに位置するラグジュアリーホテル「リージェント台北」。金融商業の中心地である中山区に位置し、ショッピングでも美食においても様々な魅力的な施設が集まるベストロケーションにある。
パブリックスペースはシンプルながらも精緻で品のあるデザインであるのに対し、客室は家庭的な雰囲気で温かく高級感の漂うデザイン。客室の平均的な広さは台北市内の高級ホテルの中でも一番の広さだ。
客室内の備品についてもこだわりがあり、「枕メニュー」のサービスでは羽毛、羊毛、形状記憶など8種類のタイプから好みの枕を選択可能。ベッドマットもこだわりのオリジナルだ。広いバスタブでゆっくり疲れを癒し、自分好みのベッドで眠りにつくことができる
フロントには日本人スタッフも常駐しているので、レストランやタクシーの予約も心配ない。部屋やレストランには日本語メニューが置かれ、日本語専用ダイヤルまであり、とても日本人に優しいホテルなのだ。
また小誌ではクラブフロアやコーナースイートでの滞在をオススメしたい。クラブフロア滞在のお客様は、専用のタイパンラウンジが利用可能。ここでは、コンシェルジュサービスや、様々なティータイム・カクテルタイムなどのサービスが受けられる。大型ホテルでは朝食ビュッフェやコンシェルジュなども込み合うことが多いが、タイパンラウンジでは豊富なビュッフェスタイルの優雅な朝食が頂ける。
また、コンシェルジュへの依頼や様々な手続きもスムーズだ。ホスピタリティ溢れる対応により、スムーズでストレスのない街旅を楽しめるのだ。落ち着いた雰囲気、ゆったりとした客室、細かいところにまで気を配ったソフト面…。ファイブスターならではのホスピタリティが、快適なステイを叶えてくれるはずだ。
スパやマッサージは当たり前、台湾ではお茶も癒しの要素。
台湾ならではの癒しメニューで、心も体もほどける。
-癒-
台北晶華酒店
沐蘭SPA
マッサージに使用されるオイルは台湾の新竹北埔で育成された東方美人茶エッセンス入り。お茶に含まれたポリフェノールとアミノ酸で心身共にリラックスし、肌が活性化されるとか。
東方美人コースにはボディ、スクラブ、フェイシャル、パックまでもが含まれるので、つま先から頭までお茶の力で癒され、リフレッシュできる。名の通り、オリエンタルビューティーを育てるコースとなのだ。
リージェント台北ホテル最上階に位置し、台北一の広さを誇る「沐蘭SPA」。メニューも豊富で素材へのこだわりも強い。看板メニューは厳選されたお茶を使用した「東方美人トリートメント」。まず焚かれたお茶の香りから始まり、お茶の葉をいれたフットバス、東方美人茶のハーバルボールマッサージ。
熟練された技術のマッサージで癒された後は、個室内のバスタブにお茶のバスソルトと共にゆっくり温まりながら、東方美人茶と台湾スイーツを頂くことができる。
-遊-
古風で文化的なエリアから、高層ビルが並ぶモダンなエリアまで、台北は見所が満載。
遊び方も自由自在。眠らない街、台北を遊びつくそう
艋舺 龍山寺
1740年に創設と、台北で最も歴史のある龍山寺。
台北の三大廟門と呼ばれ、凝った装飾が施された建築物は一見の価値あり。さらに地元の人からも厚い信頼を受ける"台北最強のパワースポット"として知られている。
台湾で美味しいお茶を飲みたいなら紫ツートンルー藤廬は、はずせない。
日本統治時代に建てられた家屋が醸し出す雰囲気と、長い間培われてきたサロン文化、そしてお茶への確かなこだわりに、満足しない人はいないだろう。
台湾の夜の文化として外して語ることができない夜市。
単に夜市といっても、市場によって雰囲気や名物のグルメはさまざま。観光客に人気の夜市から、ディープなローカル夜市まで、個性豊かな夜市は体験しなくちゃ語れない。
高級中国茶やツバメの巣などの高級食材、漢方薬を調合して売るお店などを扱うお店が軒を連ねる迪迪化街化街。
台北の古い問屋街でもあり、ノスタルジックさの中に新しい息吹と変革を感じることができるエリアだ
名だたる高級ホテルやレストランにフルーツを提供している老舗の高級果物店 陳記百果園。
台湾の新鮮で高品質な果物を使ったカキ氷やアイスクリームには定評があり、特に「マンゴーかき氷」はフレッシュな食感が最高だ。
PARTY SNAP vol.01-2018 ASIA PACIFIC FILM FESTIVAL
台湾国際映画祭着物ドレスで日本美を表現
台北で開かれた台湾国際映画祭。数々のミセスコンテストで受賞を果たした日本女性達が、艶やかな着物ドレスを身に纏い、レッドカーペットを踏んだ。映画祭ではノミネートされた日本映画の応援と、彼女達出演のランウェイショーが行われた。総勢20名の華やかな女性たちは、映画祭でも注目の的。現地メディアからも取材を受け、日本文化の人気の高さを感じる機会となった。彼女達のような各界で活躍する女性達が、世界に一歩づつ踏み出していけば、文化交流の懸け橋となるのかもしれない。