アメリカ西海岸最大の都市ロサンゼルスは、古くからリトルトーキョーやチャイナタウンなどアジア系移民が街を作り、20世紀になるとハリウッドに代表されるエンターテインメント映画産業の中心地として知られるようになった。そしてディズニーランドやユニバーサルスタジオなどのアミューズメントパークは世界中からの観光客で賑わいを見せるようになり、大谷翔平選手のロサンゼルス・ドジャース移籍でいまや空前の観光ブームを迎えている。他方向から楽しめるロサンゼルスはまさに「最高の遊び場(The Highest Playground)」。最新のロサンゼルスの遊び場紹介しよう。
大谷翔平選手の活躍で
ますます注目が集まるロサンゼルス
アメリカ西海岸を代表するロサンゼルスはニューヨークに次ぐアメリカ第二の大都市だ。その語源はスペイン語で「天使たち」を意味する「Los Angels ロス・アンヘルス」。1781年にこの地に入植した開拓民たちが未来への希望を込めてそう名付けた。古くからアジア系移民を多く受け入れてきた土地柄「リトルトーキョー」「チャイナタウン」といった街が発達してきたばかりでなく、現在では「コリアタウン」「リトルサイゴン」などさまざまなアジア系移民が暮らす街も生まれてきている。現代ロサンゼルスを代表する産業といえばハリウッドに代表される映画、エンターテインメントだろう。これは雨の少ない気候が屋外撮影に最適とされ、ワーナーブラザースやパラマウントなど世界的な映画制作会社が誕生し、市の経済を支える重要な要素となった。後にユニバーサルスタジオやディズニーランドなど郊外型の大型テーマパークも誕生し、世界中から観光客を集めている。
ハリウッドやダウンタウンからもほど近く、現在のMLBでは三番目に古い球場はボールパークと呼ぶにふさわしいエンターテインメントが満載。例えば球場内で販売されているホットドックはMLB最高の売り上げを誇り、世界一有名なホットドッグと呼ばれている。コンコース内にはバーベキューとイタリア料理のレストランもあり、スタジアムグルメも満喫できるようになっている。さて、その「ロサンゼルス・ドジャーズ」のチケットだが、オンライン販売などで入手することができる。バックネット裏などのプレミアムシートは800ドルからだが、外野席などはより多くの人々が楽しめるよう20ドルから購入することができる。このあたりもMLBが国民的スポーツと呼ばれるゆえんだろう。
いまロサンゼルスと聞いて真っ先に思い浮かぶのはMLB「ロサンゼルス・ドジャーズ」と大谷翔平選手だろう。その活躍は日々日本のメディアを賑わせているが、以前はニューヨークのブルックリンを本拠地としており、1958年にロサンゼルスに移転したことは意外と知られていない。
ロサンゼルスでショッピングといえばロデオドライブを忘れるわけにはいかない。これはビバリーヒルズ内にある高級ショッピングストリートで、4ブロック、約500mの間にブティックをはじめ、ギャラリーやレストランなど約50軒が並ぶ華やかなエリアだ。そのビバリーヒルズとはロサンゼルス郊外にある超高級住宅街で、俳優や歌手、スポーツ選手などいわゆるハリウッドセレブの豪邸が並んでいる。また多くの映画の舞台となっていることから、一度はそのラグジュアリーな雰囲気を見たことがある人も多いはずだ。
最高のサンセットと
広大なビーチが待つサンタモニカ
ロサンゼルスのダウンタウンから車でわずか20分の距離にある、100年以上前から賑わってきた最も有名な街。5キロ以上も続くビーチはサーファーにとっては憧れの場所。年間280日が晴天なので抜けるような青い空はもちろん、水平線に沈む夕陽もサンタモニカならでは。サンタモニカピアにはランドマーク的存在の観覧車はじめ、レストランや水族館などのアトラクションも充実している。
サンタモニカに滞在するなら「シャッターズ オン ザ ビーチ」がいいだろう。サンタモニカピアまでわずかな距離にある全198室のホテルで、広い専用プールやスパもあり喧騒を離れた贅沢なひとときが過ごせる。
サンタモニカの歴史を満喫するなら「カーサ・デル・マール・サンタモニカ」へ。1926年に建てられた瀟洒な邸宅「カーサ・デル・マール=海の邸宅」はかつてチャップリンはじめ映画スターが遊びに来る社交場として知られていたが「シャッターズ オン ザ ビーチ」のオーナーが1999年に改装してホテルにした。床は大理石、カーテンはシルク、調度品にいたるまで古き良き時代の大邸宅を思わせる。当時の面影を残すバーはなんとも優雅で、サンタモニカでとびきりの時間を過ごせる。
全米最大の
国際トラベルトレードショー「IPW2024」とは
今年で55回目となる全米最大の国際トラベルトレードショー「IPW2024」。 世界中の旅行業界の方たちが一堂に会するイベントで米国旅行産業の促進を目的とし、毎年アメリカを代表する観光地で開催される。ロサンゼルスでの開催は実に12年ぶり、久しぶりにロサンゼルスがアメリカにおける旅行産業の中心地となったのだ。イベントには、米国全土のサプライヤーと世界各国のバイヤー・メディア総勢約5700名が参加し、5日間にわたり各種イベントや活発な商談がおこなわれた。
2024年末までに7,800万人の観光客が米国を訪れ、2027年までにはなんと9,000万人の観光客を迎え、年間2,790億ドルを消費すると予想されている。
「ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム」でオープニングイベントが行われた後「ゲッティ・センター」ではメディアイベントが開催され、メイン会場「ロサンゼルス・コンベンションセンター」では連日ビジネスミーティングや商談が連日行われた
「ロサンゼルス・コンベンションセンター」脇の広場にはさまざまなポップアップストアやブース、フード&ドリンクスタンドが出展して大いに盛り上がりを見せた。