マチュ・ピチュの麓に佇む世界遺産クスコ
石造りの古都で大帝国インカの追憶を
マチュ・ピチュ遺跡で知られるインカ帝国。最盛期には、2000万近くともいわれる人口を持つ大帝国となり、その首都であったクスコは南米最大の都市として発展を遂げ、精巧な石積みの宮殿や神殿が数多く建造された。しかし、16世紀初頃、スペイン人がアンデスの地に到達し、インカ帝国は滅亡を迎える。初めてクスコに訪れたスペイン人たちは、美しい自然に囲まれた壮麗な建造物に感銘を受けたと言われている。「インカテラ ラ カソナ」は、このクスコに位置し、スペイン統治時代の高級官僚の邸宅を改装したクラシックなホテルだ。当時の趣を、忠実に再現しているため、タイムスリップしたような気持ちになるだろう。メインパティオを囲む11室は、全てがスイートルーム。精巧な木彫り扉や大理石のバスルームなど、重厚なインテリアで統一されている。アルパカウールの毛布やアンデスの伝統工芸のファブリックなどが備わり、地元の温かみも感じる。バトラーも24時間常時対応してくれるため、標高3,360mのクスコで突然、高山病になったとしても、慣れた手つきと笑顔で対応してくれるだろう。そのこだわり抜いたサービスとホスピタリティから、世界的権威のある「ルレ・エ・シャトー」のメンバーにも認定されている実力である。マチュ・ピチュを訪れた後の疲れた体を癒しながら、アンデスの世界観に浸るには最適なホテルなのだ。
暖炉に灯る炎を見つめながら
インカ時代への思いを駆け巡らせる
まるで白壁の中に埋め込まれているような重厚なエントランスをぬけると、パティオを囲む荘厳な回廊が現れる。 一瞬、スペインの若き征服者ピサロとインカ帝国存亡の鍵を握る娘との、禁じられた愛を描いた小説『ピューマの影』が脳裏を横切るかもしれない。 その重厚な外観とは裏腹に、室内はシックな色合いで統一されており、穏やかな雰囲気を醸し出す。バロックスタイルの調度品や、ケチュア文化特有のハンドクラフトの織物なども備えられ、細やかなインテリアも美しい。 さらに、アンデス料理を提供するレストランをはじめ、天然素材を用いた本格的なスパや、ガイド付きのエクスカーションも充実している。単にラグジュアリーを追求するだけではなく、歴史や自然と融合したサービスを信条とする姿勢には、きっと心を打たれるはずだ。”良い木にもたれかかった人は、良い木陰をもらえる”とは、ペルーに古くからある諺。「インカテラ ラ カソナ」では、その諺を頑なに守り続けている。
歴史が紡ぐホスピタリティ
かつてインカ帝国として栄え、様々な文化を残したペルー。「クスコ」とはケチュア語で「へそ」を意味し、まさに世界の中心であった。古都クスコの街並みは、インカ帝国時代の美しい石積みと、スペイン統治時代の鮮やかな家が入り交じり、繁栄と調和の歴史を静かに感じさせる。そんなクスコ市街の中心部に位置するホテルは瀟洒な佇まいながら、歴史に裏付けられた重厚な趣と手厚いホスピタリティを提供している。 クスコの民族は家族を大切にし、共同体で生活を共にする特徴があるが、同じように、ゲストを家族のようにもてなし、歓迎してくれる。そのホスピタリティとクラシカルな空気に誰もが魅入られてしまうだろう。なぜ、人は" 世界遺産クスコの街"に 好奇心を掻き立てるのだろうか。その答えを紐解く欠片が「インカテラ ラ カソナ」 にあるだろう。
Activity
インカ帝国の遺産を体験
街全体が世界遺産に認定されているクスコ。 中央に位置するアルマス広場は、インカ帝国国王の黄金像や噴水を眺めることができ、常に多くの観光客で賑わいを見せている。バロック様式のサント・ドミンゴ修道院は、インカ帝国時代の太陽の神殿(コリカンチャ)跡地に建てられたもので、その精密で精巧な石積み技術には圧倒されるはずだ。「12角の石」と呼ばれる石垣も必見。「インカテラ」には、観光スポットを案内するガイドも常駐する。
Dining Experience
沁みわたる太古の滋味
Afternoon Tea
穏やかな午後のひと時には、テラスでアフタヌーンティーを愉しんでみてはいかがだろうか。南米産のコーヒーや紅茶はもちろんだが、高山病予防としてクスコの人々に欠かせないコカ茶や、アンデス特有の薬草茶「セドゥロンシージョト」も提供される。
ペルーらしいスイーツがお望みなら、チリモヤ、マラクヤ(パッションフルーツ)、マンゴーなど、ペルー産フルーツを使ったケーキがおすすめだ。是非、コカ茶と一緒に味わって欲しい。