“世界のベストリゾート”第1位に輝き続けリゾートジャンキーが最後にたどり着くユートピア。タヒチ島から専用ジェットで約20分、島全体が一つのリゾートである「ザ・ブランド」に到着する。
かつてテティアロア島には、ブランド氏が手掛けた「ホテル・テティアロア」があったが彼の没後、2014年に「ザ・ブランド」という全く新たなリゾートとして生まれ変わった。ここはフレンチポリネシアの伝統と文化を継承し、環境保全を最優先としたプライベートアイランドリゾート。
プライベートジェットで島に到着すると、まずはタヒチアンダンスの歓迎を受け、この島でとれたハチミツを使ったマカロンとルイナールのシャンパンが客室に用意されている。全て専属のバトラーが担当するため、島内でのアレンジは何でも頼むことができる。
島が丸ごとリゾートでありながら、客室数は35棟のヴィラのみというリュクスなつくり。エグゼクティブなゲストが多いため、何よりもプライバシーと居心地の良さを重視している。
リゾートに1室のみの3ベッドルームヴィラは246平米、プライベートプールと広々としたデッキを備え、家族で長期休暇に来るゲストも多い。
旅行雑誌「Conde Nast Traveler」の読者投票や、数々のアワードで1位に輝き続ける実力を、リピーター客の多さが証明している。
Bird Nest
ミキミキの木の枝で編んだ鳥の巣のような斬新な外観の建物は「ヴァルア・ポリネシアン・スパ」。ここでは「タフア」と呼ばれる施術者が手と肘を使って行う、指圧やカイロプラクティックの要素も持ち合わせたタヒチの伝統療法「タウルミ」が受けられる。
ダイニング体験
プライベートMotu ランチ
リゾートに迎えにくるのは1台のクルーザー。透明に輝く海を10分ほど走ると、見えてくるのは無人島だ。誰の足跡もない島、コバルトブルーの美しいラグーンの中に準備されたテーブルとビーチパラソルは2人だけの特別なレストランになる。ラグーンでは足を海に浸して、格別なランチを愉しもう。限りなく透明な海に、色鮮やかな魚たちが足元で戯れる様を見ていると、この地が手つかずの自然という事を実感する。ランチの後はのんびり昼寝や木陰で読書を。ここでは時間に追われることなく好きなだけ羽を伸ばしていいのだ。
ビーチで朝食
バトラーが朝食を運びにきたら、自分だけのお気に入りスポットにセットしてもらい、贅沢な朝食を。たまにはゆっくり寝坊して、バスローブのままで朝食を頂こう。もちろん全てがオーガニックフードである。
BBQ Party
部屋のプライベートビーチに、テーブルとBBQグリルが用意される。新鮮な魚介や野菜を、専任シェフが絶妙の焼き加減で調理してくれる。 サンセットタイムに本格的なディナーを。
レストラン【Les Mutine】
リゾートのファインダイニングである「レ・ミュティネ」。パリのミシュラン2つ星レストラン・グランヴェフールのシェフであるギー・マルタン氏がプロデュースしている。店内はサスティナブルでありながら、海をテーマにしたモダンな内装、貴重なワインが並ぶ自慢のワインセラー。
一口サイズの繊細なアミューズから始まり、一皿ごとにプレゼンテーションに富んだ上品なコース料理が並ぶ。あまりのクオリティの高さにここが南の島だということをつい忘れてしまうほどだ。
アクティビティ
滞在中にぜひ参加したいアクティビティーツアーが「テティアロア・アルティメットツアー」。アジサシのサンクチュアリや古代の祭壇マラエ、赤ちゃんサメが集まる海域へのシュノーケリングなど、環礁内の島々をボートで巡り、手つかずの自然と豊かな文化が体感できる。
その他にも、ホエールウォッチング、バードウォッチング、深海フィッシングなど、1週間でも足りないほどのアクティビティがある。一歩島に足を踏み入れると、奇跡のような自然が溢れている島。数あるタヒチの島々の中でもマーロン・ブランドの愛してやまないプライべートアイランドであった理由がきっと分かる。
サスティナブルリゾートの最前線とこれからのリゾートの在り方
ザ・ブランドは島内で使用するエネルギーは、石油や石炭などの従来の石化エネルギーの利用を最小限にとどめ、太陽エネルギーやココナツッツオイルによる再生可能エネルギーが中心としている。更に独自で開発した海洋深層水を使った冷却システムを採用し、自然ガスの使用は調理のみに限り、CO2排出を抑えるため、島内は電気自動車を導入。二酸化炭素の排出ゼロで運営する世界初の「ゼロ・エネルギー使用」リゾートとなった。各ヴィラには人数分の自転車も用意されており、ゲストも環境保全のアシストができる。
多々の努力の成果が、この島で希少な生物たちが生きているという結果をもたらしているのだ。サスティナブルであること、自然を残し、文化を繋ぐという理念が数多くのエグゼクティの共感をよび、この地で自分の余暇を過ごしたいという気持ちにさせているに違いないだろう。
オーガニックガーデン・Beekeeping
海と島の自然環境の恩恵を受けているポリネシアには、工業型の農園や漁場などは存在しない。リゾート内のオーガニックガーデンでは、様々なフルーツや野菜を自家栽培している。砂糖を極力使わないように、養蜂場までも備えている。採れたての食材はシェフの手によって美しく調理され、ゲストの元へ届けられる。