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シックス センシズ ローマ

Six Senses Rome

時空を超えた悠久の美との対話

シックスセンシズ初のアーバンホテル
古都ローマで掲げる、「サステナビリティ」の追求

古くはオードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」、最近ではトム・クルーズの「ミッション・インポッシブル デッド・レコニングPART1」など映画の世界で世界中の人々を魅了してきた古都ローマ。

そのローマに誕生した「シックスセンシズ ローマ 」では「ヘリテージ、ディスカバリー、コミュニティの旅」という3つのコンセプトを柱に、さまざまな体験や活動で新しいローマの魅力を再発見させてくれる。

歴史的建造物を修復したラグジュアリーな空間

ユネスコ世界遺産に登録されているローマは古くから「永遠の都」と呼ばれ、数多くの名作映画の舞台となったことから今も昔も旅人を惹きつけてやまない。かつて地中海世界の首都「カプート・ムンディ」として栄華を誇っただけでなく、現在はバチカンに代表されるキリスト教文化の首都でもある。

2023年3月、そのローマ旧市街の中心部に新たな注目ホテル「シックスセンシズ ローマ」が誕生した。トレビの泉やパンテオン、ヴェネツィア広場など映画の舞台となったモニュメントに囲まれた絶好のロケーションにあり、映画の主人公のようにローマを旅するならばこれほどうってつけのロケーションもないだろう。

「シックスセンシズ ローマ」は世界17ケ国、25軒のリゾートとホテルを運営するグループ初のイタリア進出となる。

テーマは「ヘリテージ、ディスカバリー、コミュニティの旅」という3つのコンセプトだ。

シックスセンシズローマの正面玄関(左)とサン・マルチェッロ・アル・コルソ教会(右)

まず「ヘリテージ」だが「シックスセンシズ ローマ」は、15世紀の歴史的建造物「パラッツォ・サルヴィアーティ・チェージ・メリーニ」にある。このパラッツォは、かつて貴族の邸宅として使用され、近年まで映画館として利用されていたが、映画産業の衰退とともに廃墟と化していた。

ホテル開業にあたり、「シックスセンシズ ローマ」はこのパラッツォの外観と中央階段の大規模な修復工事を実施。15世紀当時の柱やレリーフなど、オリジナルの建築要素を最大限に保存・活用し、かつての壮麗な姿へと蘇らせた。さらに、隣接するサン・マルチェッロ・アル・コルソ教会のバロック様式の外観も修復。これらの取り組みは、ユネスコ世界遺産「ローマ歴史地区」の一部を成す貴重な文化遺産の保護に大きく貢献している。

興味深いのは、ホテル内に発見された古代ローマの洗礼泉だ。かつてはコンクリートの壁で覆われていたこの遺跡を、「シックスセンシズ ローマ」は一般の人々も見学できるよう整備した。

これらの取り組みは、「シックスセンシズ ローマ」のサステイナビリティ・プロジェクトの一環であり、ヘリテージそのものといえるローマ全体に貢献する姿勢を表している。

ホテルの中央階段は中世当時の雰囲気をそのままに再建されている

世界的建築家が手がけたスイートルームで
ローマの夜を堪能

「シックスセンシズ ローマ」の内装はサステイナビリティを重視してあり、アクセントのあるデザインが特徴のコンテンポラリースタイル。開放感あふれるオープンスペースや採光などあらゆる環境面に配慮した設計を担当したのは世界的な建築家パトリシア・ウルキオラ。スイートルームを含め全部で96室の内装にもウルキオラ氏ならではのコンセプトが色濃く反映されている。

壁面には「コッチョ・ペスト」と呼ばれるローマ伝統の技法が採用。これは古代ローマ時代にオイルやワインなどの輸送用に使われた素焼きの壺「コッチョ」を再利用したもので、ローマには2千年以上前のコッチョが地層となって数多く残されている。

「2ベッドルーム・ラタ・スイート」はシックスセンシズローマのTOPスイート。4階に位置するこちらのスイートは、まさに唯一無二の空間だ。サン・マルチェッロ・アル・コルソ教会のファサードに隣接し、教会とヴィットリアーノの絶景を堪能できる。

広々としたテラス、イタリアンヴィンテージのシャンデリア、ユニークなアート作品が、洗練された雰囲気を醸し出す。

このスイートの特徴は、シェフによるプライベートダイニングサービス。料理の準備過程を目の前で楽しめる演出は、イタリアの食文化への敬意を表している。歴史と現代が融合した、贅沢な滞在を約束するスイートだ。

TOPスイートにしかないプライベートテラスで優雅なひとときを。
ベッドルームも広々とした空間が設けられている。
浴室もインテリアやアートデコレーションにおいて、統一感と拘りがうかがえる。

セカンドTOPスイートに位置しているのが「2ベッドルーム・メッリーニ・スイート」。2ベッドルームの他にライブラリーやリラクゼーションエリアも兼ね備えた唯一のスイート。

リビングは落ち着いた雰囲気でゆったりした時間を過ごせる。
開放的なバルコニー

どちらのベッドルームからもローマの眺望が素晴らしく、プライベートテラスからはサン・マルチェッロ・アル・ コルソ教会と、建築家ルドヴィコ・クアローニによるファサードが特徴的な中庭に面している。簡易キッチンもあるので、シェフを招いてプライベートダイニングを楽しむこともできる。ローマの夜景をみながらのディナーもまた格別。

オールデイダイニングで過ごす
イタリアならではの美食三昧

「BIVIUM レストラン・カフェ・バー」はオールデイダイニングのレストラン&カフェ・エリアで朝食からランチ、ディナーまで心地良く過ごせる社交エリア的存在。ゲストだけでなく一般客も訪れるのでローマの人々で朝から賑わいを見せる。レストラン内はいくつかのコーナーにわかれており、オープンキッチンから調理の様子が見え、デリ・コーナーやジョスパー・グリル、薪オーブンを備えたスペースもある。

ローマ建築とモダンの融合が見られる。
オーガニックなダイニングスペース
ビュッフェ形式でいただける料理の数は豊富。

イタリアンバール「アロマ」はスペシャルティコーヒーやエスプレッソ、カプチーノはもちろんジェラートやデザートも楽しめる。緑色の大理石を使った半円形のカウンター席は、朝食やランチはもちろん、ティータイムにも最適。陽光降り注ぐ中庭がなんとも気持ちが良い。

エクゼクティブ・シェフのナディア・フリジーナが監修するメニューはローマ伝統料理はもちろん、ヴィーガンメニューもある。食材も牧草飼育の肉はじめオーガニックな卵、養殖ではなく一本釣りの魚、新鮮な野菜と食材にこだわっている。ホテルに近い生産者を選ぶことでフードマイレージの削減を目指すなどサステイナビリティ面においても一役買っている。

専門家のガイドでローマの魅力を再発見する

「シックスセンシズ ローマ」のもう一つのコンセプト「ディスカバリー」は、ホテル内だけにとどまらない数多くの体験プログラムに代表される。

例えばコロンナ宮殿やボルゲーゼ美術館、ドーリア・パンフィーリ美術館、トレヴィの泉など、ローマを代表するモニュメントやヘリテージを普段の観光とは違った特別な体験=ディスカバリーが用意されている。

一方ホテル内ではシェフの指導によるピッツァの作り方や焼き方が体験できるのもユニークなアクティビティだ。本場のピッツァを味わうだけでなく、作り方まだ体験することで賞文化をより深く理解できるはずだ。

ピザ職人が付きっきりで本場イタリアのピザ調理を指南してくれる。
高温でじっくり焼き上げる。

「ペインティング・ワークショップ」は専門家の指導の元、ローマの風景画制作にもチャレンジできる。世界に一枚しかない自分だけの作品作りはきっとかけがえのない思い出となるはずだ。

「パティシエ・ワークショップ」はホテルのパティシエの指導のもと、美味しいのはもちろん健康にも配慮したヘルシーなスイーツ作りが体験できる。

スイーツ好きにはたまらないワークショップ。

ローマ人が愛した公衆浴場文化を現代に再現

古代ローマでは公共の場である公衆浴場が盛んだったが、これは現代のSPAの走りでもある。「シックスセンシズ スパ」はローマの伝統を通じた地域文化とのつながりを大切にし、最後のコンセプト「コミュニティの旅」を提案している。

ローマ様式を大切にした広々とした空間で心を開放できる。

ローマ時代の公衆浴場にあった「カルダリウム高温浴室」「テピダリウム微温浴室」「フリギダリウム冷室」という3種類のプランジプールを再現し、熱を利用して筋肉の回復や炎症を緩和する60分コースが楽しめる。

ギリシャ神話に題材をとった装飾はまさに「テルマエ・ロマエ」の世界で、サウナやハマム、カップル専用トリートメントルームもあり、さまざまな角度からSPAを堪能できる。

「シックスセンシズ」とは第六感という意味だが、「シックスセンシズ ローマ」は五感をこえたくつろぎと楽しみを提供してくれるのだ。

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