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アマンヴェニス

Aman Venice

共和国時代の華麗な姿を残してアドリア海に浮かぶ水都ヴェニス。 中世と現代が響き合う奇跡の街並みはドラマティックな非日常に彩られ、時空を超えた世界へと誘う。心打つ水辺の美都を目指してみたい。

世界に比類ない華麗な水都礼賛を込めて言うなら
「ヴェニスを見て死にたい」

中世ヴェネチア共和国の首都として1100年の長きに渡って繁栄し、マルコポーロやカサノヴァの出生地でもあるヴェニスは、数々の作家や詩人、アーティスト、そして旅行者を虜にしてきた。何百ものアーチ状の橋で結ばれた曲がりくねった運河で分けられた118の小島からなる街は、どこを切り取っても絵画のごとく美しい。街中は豊かな水に囲まれ、歴史的情緒と芸術が溢れ、ヨーロッパ中どこを探しても似たような街のない唯一無二の魅力に溢れている。シェークスピアのオセロやヴォルテールのカンディードなど数多くの架空の英雄達の舞台ともなり、今日の建築やインテリアデザイン、音楽、芸術、ガラス製品、ビエンナーレやカーニバル、ファッションにも反映されているその豊かな文化に触れるのも、この街を訪れる大きな魅力だ

600年の時を経て蘇る中世ヴェネツィアの美学とアマンの流儀が融け合う

「アマン ヴェニス」は、街の中心を流れるカナルグランデ (大運河)を見渡す 16 世紀の歴史的建造物を改築。まるで映画「ヴェニスに死す」 のワンシーンのように、ゲストは専用の船で運河を辿り到 着する。 船を降り立つと、 ムラーノ・ガラスのシャンデリアが出迎えてくれ、 そのロマンティックな幕開けに心躍る。ヴェニスのパラッツォ(宮殿)は1階が船着場で2階がメインホールとなっているので、螺旋階段をのぼって2階のレセプションへと向かう。18世紀の貴重なフレスコ画やレリーフはまるで美術館のようだ。バーの天井も美しいフレスコ画で彩られており、カサノバが活躍した18世紀ヴェニスの雰囲気を今も色濃くとどめている。

まるで映画「ヴェニスに死す」 のワンシーンのように、ゲストは専用の船で運河をめぐり到着する。
1階が船着場で2階がメインホールとなっているので、らせん階段をのぼって2階のレセプションへ。

Ball-room

ガラス窓の向こうにカナルグランデが広がる「ボールルーム」では華麗な装飾やフレスコ画をシャンデリアが照らす中、ゆったり置かれたモダンな家具でくつろぐことができる。ここではイタリア料理とアジアフュージョン料理をアラカルトで提供。朝食からランチ、軽食、アペリティフと自由なスタイルで利用できる。

Brustolon Room

ルネサンス様式のダイニングからサロン、ラウンジまで、 至高のイタリア芸術が彩っている。壁面や天井の伝統的な建築様式やレリーフは耽美。 ムラーノガラスのシャンデリアは官能的に輝き、ロココやゴシックなど、様々な様式の調度品が出迎えてくれる。

まるで美術館で暮らすような体験
ヴェニスの宝石がゲストを虜にする

2013年6月、ヴェネツィア・ビ エンナーレの幕開けと共に誕 生した 「アマン ヴェニス」。水の都の一等地であるサンポロ地区にある荘厳な宮殿が、ボートから降りるゲストを迎えるべく静かに佇んでいる。 高い天井にシャンデリアが煌めくレセプションホールを抜け、 螺旋階段をあがると窓一面にカナルグランデ(大運河) を見晴らせるボールルームが出現する。 世紀に建てられた歴史的宮殿 “ パラッツォ・ パパドボリ ” の名残をそのままに、 アマンの感性が融合 した館内は、 まるで映画の世界さながらにどこまでも劇的で優美 。数々の著 名人やセレブがヴェニス滞在の際に愛用しているというのもうなづける。 ここでの滞在は、例えアマンを知り尽くしたゲストにとっても新鮮かつ斬新な印象を与えてくれるだろう。

Terrace

Alcova Tiepolo Suite
[アルコーヴァ・ティエポロ・スイート 103㎡ ]

18世紀の画家ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロによる素晴らしいフレスコ画のあるベッドルームとリビングを備える、広さ103平方メートルのスイート。1700年代に中国からヴェニスを訪れた友人を歓待するため描かせたという、シノワズリーペイントの壁やドアも特徴的。イタリアを代表するデザイナーのモダンなテーブルやソファがしっくりと馴染み、くつろぎの空間を生み出している。

イタリアを代表するデザイナーのモダンなテーブルやソファ。
18世紀の画家ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロによる素晴らしいフレスコ画のあるベッドルームとリビングを備える。

Gastronomic Experiences

イタリアンレストラン【アルヴァ】

開放感あふれる大きな窓から差し込む光に包まれるメインダイニング「アルヴァ」や、シックなバーなど、伝統的建築美に彩られた食空間は同ホテルの快楽だ。イタリア料理の豊かな伝統にオマージュを捧げるアルヴァは、アマン ヴェニスのエグゼクティブシェフ、ダリオ・オッソラ(Dario Ossola)による新しいコンセプトのメインダイニング。ここではイタリア料理の技と発明の才、そして地元で生産されたシンプルな食材を活かすことが基本。親しみやすい雰囲気の中で、シンプルかつ奥深い味覚を分かち合うことを追求している。料理監修を務めるのは、ドロミティにある3 つ星「サント・ウベルトゥス」オーナーシェフ、ノーバート・ニーダーコフラー。地元食材を最大限に活用するニーデルコフラーの「山を料理する」料理哲学は有名で、リアルト市場、ラグーンや島々で入手した持続可能な旬の食材を用いてメニューを美しく彩り仕上げる。華やかな空間と料理に魅了されるここでしか体験できないプライベート感あふれる食体験を楽しみたい。

新鮮なヒメジのフィレを軽くソテーして仕上げた前菜はケイパーの葉の塩漬けで南イタリアのアクセントをプラス。オリーブオイルたっぷりで作ったジャガイモのピューレも舌に優しく、心も体も洗われる。ヴェネト州特産のスパークリングワイン「プロセッコ」との相性は抜群。

新鮮なエビを松の実と干しぶどう共にソテーし、エビからとったブロードであえたパスタ「カラマレッティ・コン・ガンベリ」。カラマレッティとはイカリングという意味で、南イタリアでよく食べられる代表的な硬質小麦のパスタ。噛みごたえもしっかり、魚介類とは相性がいい。

ソフトシェルクラブやマテ貝など、地元のラグーンから直送される食材を中心に、畑や森など周囲で獲れた食材だけで工夫していたイタリアの伝統料理から影響を受けたスタイル。パンやパスタ、アイスクリームなどもすべてホテルのキッチンで手作りし、出来たてを楽しめる。

The Bar

Best Things To Do! in Venice [ヴェニスですべき8つの体験]

1, ゴンドラでカンツオーネを愉しんで
 [Venice Gondola Serenade]

ヴェニスの街並みにはゴンドラがよく似合う。リアルト橋やサン・ジャコモ・ディ・リアルト教会、サンポロ広場、ドゥカーレ宮殿など、中世から変わらない歴史的建造物を眺めながら曲がりくねった運河を進む情景はまさに非日常。時空を超えた幻想的な体験となるだけではなく、本物のヴェニスを味わうにはこれ以上ない最適な方法だと言えるだろう。アマンヴェニスでは、熟練のゴンドリエレによる特別な水上ツアーを提供してくれる。夕刻に漕ぎ出し、夜の帳がおりた運河に身を任せて いると、アコーディオンの音色とカンツォーネの熱 唱が耳をなでる。ゴンドリエーレが漕ぐ小舟に揺られながら見る美しいヴェニスの街並みは、大切な人との一生忘れられない旅の記憶になるだろう。

2, ムラーノ島でベネチアングラスにひとめぼれ
[Murano Island]

アマンヴェニスの装飾でも多数使われているベネチアングラスを購入するなら、アマンの専用ボートに乗り込んで ムラーノ島へ。16 世紀までにヴェニスのガラス職人を含 む多くの職工達はヨーロッパで最上の、最も美しい工芸製品を生み出すに至った。このカラフルで装飾的なガラス作品として有名なベネチアングラス産業の中心地は13世紀後半からムラーノ島に置かれている。ヴェニスの本島とは少し離れているだけにツーリストの数もはるかに少なく、ゆったりと観光を楽しむことができる穴場。小さな島に多数のアトリエや店が立ち並び、ベネチアングラス好きにはたまらない場所だ。グラスやトレイ、アクセサリーなどアイテムも幅広いのでお気に入りの1点を見つけたい。

3, ブラーノ島で魚介料理に舌鼓 
[Burano Island]

数多くの島のなかでもひときわ異彩を放っているのがブラーノ島。ヴェニスから約9kmの場所にあり、カラフルに塗られた家々と、レース編み(メルレット Merletto)で有名な漁師の島だ。この街並みの理由は漁師が海から家に戻る際、霧の中でも自分の家が分かるように家の壁を様々な色を塗り分けたのが発端である。レース編みも、元々は漁で使う網を編んだり破けた網を補修したことから発達したという。漁業が盛んなこのブラーノ島では、 もちろん新鮮な魚介料理を食べずしては帰れない。アサリやムール貝、サーモン、オマール海老などの魚介やリゾット、フリットなどブラーノ島の料理はどれも新鮮で美味、目でも舌でも満たされる。アマン専用のラグジュアリーボートに乗って気軽に訪れて欲しい。

4, プライベートダイニングで本場イタリアンを堪能 
[Chef’s Table]

アマンヴェニスのシェフと共に、地元の台所として知られる活気溢れるリアルト市場を訪れてみるのもまた一興。市場にはアドリア海で捕れた豊富な魚介類や、 ヴェネト州の肥沃な土地で育てられた野菜や乳製品などが並んでいて、シェフと相談しながら好みの食材を使った料理を特別に調理してもらい味わえる。地元の農家や漁師、トスカーナやリグリアの単一農家から調達した地元素材を駆使した珠玉のひと皿を、ライブ感溢れるプライベートダイニングで堪能して欲しい。

5, ボックス席でオペラ鑑賞
【Teatro la Fenice】

ヴィヴァルディら著名な音楽家が活躍し、音楽の都として栄えたヴェニス。世界的に名高い「フェニーチェ劇 場 」 では、 アマンプライベートボックス席にてオペラ鑑賞ができる。 アマンヴェニスオペラシリーズには、ヴェルデイ、プッチーニ、ロッ シーニの作品鑑賞に加え、上演前または上演後のディナー(食前酒または食後酒を含む)、専用ボートでの送迎が含まれているので、エクスクルーシブ感満載でオペラの世界を体感するのはいかがだろうか。

6, プライベートボートで朝食を
 [Breakfast on the Canal]

贅沢な一枚板製のアンティークボートを復元した「アマン ボート」 。
希望すれば水上でのダイニングにもアレンジ可能。 (乗船は最大4名まで)

贅沢な一枚板製のアンティークボートを復元した「アマン ボート」の乗船も、アマン ヴェニスに滞在する間のプライベートな時間にぜひ組み込みたい(乗船は最大4名まで)。 運河の交通規制上、駅との送迎には使えないが、運河の観 光渋滞を避けた特別ルートで近隣の島々を巡ったり、朝焼けと夕焼け時に煌めくラグーンの表情を見るなど使い方はゲストのお好み次第。希望すれば水上でのダイニングにもアレンジ可能だ。特に、日が昇る前に出発し、ホテルで用意してもらった朝食バスケットと一緒に漕ぎ出す朝は格別。サンライズの絶景ポイントでボートは停泊し、神々しい朝陽が 川面を照らし出すさまを眺めながらとる朝食は、何にも代え難い体験に。ヴェニスが目を覚ます早朝、アマンボートで迎える幸せな朝は、きっと特別な1日の始まりになるはずだ。

7, ヴェニスを代表する美術館を貸切
[Palazzo Ducale]

かつての総督邸でもあり、立法、行 政、司法の中枢を司ったドゥカーレ 宮殿を 2 人だけの貸切にする。アマン ヴェニスではそんな好奇心をくすぐられる特別ツアーもオーダー可 能。一般入場では入ることのできない、秘密の通路や小部屋に潜入するツアーは中世の繁栄や歴史を紐解く冒険に満ちている。屋根裏部屋や カサノヴァが収容されていた牢獄など、ドゥカーレ宮殿の秘密の扉を開くスペシャルな体験をアマン滞在時に味わってみてはいかがだろうか。

8, 仮面とドレスで舞踏会へ
 [Carnival of Venice]

毎年 2月に開催され、世界三大カーニバルの 1 つとして名高いヴェニスのカーニバル。12世紀に始まり、世界屈指の海洋国家として発展するにつれて本格化、ルネサンス期にピークを迎えた。18世紀のヴェネツィア共和国滅亡とともにカーニバル文化も衰退したが 1979年に再開され、今では300万人もの人が訪れる。街には本格的な舞踏会の衣装や仮面姿が溢れ、ミステリアスで幻想的な雰囲気。まるで中世にタイムスリップしたかのような気分に。街の随所で音楽 の生演奏やフェイスペイント、様々なエンターテイメントを楽しめ、本格的な衣装の貸し出しも あるので自らが参加できるのも魅力。仮面で顔を隠し華麗な衣装を纏って、ヴェニスの街をそぞろ歩き、妖艶な世界にぜひ迷い込んでみたい。

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