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シルバーシー

Silversea Cruise

極めた旅人がたどり着く
地球の最果てを目指す冒険航海へ

世界の秘境を巡るアドベンチャー・トラベルの世界において、誰もが憧憬の念を抱くが実現不可能と思っている旅、それが北極、南極という地球の両極地を巡る旅だ。快適が約束された豪華クルーズ船ならばそんな夢の旅を可能にしてくれる。

シルバーシー |南極/北極クルーズ

アフリカやアジア、南米への旅に慣れ親しむ旅人にとって最後に目指す究極のデスティネーションが北極、南極の両極地だろう。人類は中世以降極地の探検という一大事業に果敢に挑み、北極点は1909年にアメリカのロバート・ピアリーらが、南極点には1911年にノルウェーのアムンセンらがともに人類史上初めて到達した。つまり両極地ともまだ人類が足跡を残して以来100年ほどしか経っていないのだ。冒険家たちが命がけで挑んだ極地に果たして我々が旅行で行けるものなのだろうか。答えはイエス、それを可能にしてくれるのが全長156.7メートル、総トン数16800トン、層からなる豪華客船シルバークラウドだ。シルバークラウドの最大の特徴はなによりもその快適性にある。世紀初頭には多くの冒険家たちが命を落とした極限の地でさえ、都会で過ごすのと同様、いや、それ以上の快適さが約束されている。極地へと向かう洋上クルーズ中もベッドメイクはもちろんのこと毎回の食事、ランドリーも全て専属のバトラーに託せる。通常のクルーズより倍近いスタッフが乗船しているので航海の安全性はもちろん、ホスピタリティも充実、いたれりつくせりの極地クルーズなのだ。さて、豪華クルーズの最終目的地を北極とするか、南極とするか。どちらも魅力的な地だけにこればかりは簡単には決められない。唯一の悩ましい問題だといえるだろう。旅への渇望はどちらへ向かわせるだろうか。

極地でも叶う洋上のハイライフ
冒険の概念を覆す豪華客船

シルバークラウドでの船旅は、例え極寒の地へのクルーズでも快適な船上ライフが約束されている。プライバシーが保たれたスイートルームはもちろんのこと、船内にもさまざまな快適空間が用意されているので長い船旅の間はぜひ試してみてはいかがだろうか。最上階に当たる9階の前方には広大な「オブザベーション・ラウンジ」が用意されている。ここは文字通り船内で最も眺めが良い場所で、くつろぎながら氷山や一面の雪景色のパノラマビューを楽しむことができる。

また日没時には幻想的な極地でのサンセットタイムや、季節によっては極地でしか見られない地平線上に浮かぶ月を見ることができるのだ。また船内で過ごす時間が多いクルーズでは、ゲスト同士が交流できる様々な社交の場が用意されているのでショータイムなどのエンターテイメントやパーティライフを楽しむことができる。

Observation Lounge

9階前方にある見晴らしが良いオブザベーション・ラウンジ。壮大なパノラマが堪能できるのはもちろんのこと、北極や南極に関する本も多く、ドリンクも内線でオーダーできる。

Pool Deck

8階中央に位置する温水プールにはジャグジーも2つ併設。極寒の地でのプール体験は実に気持ちいいが、出入りは寒いのでバスローブやバスタオルもふんだんに用意されている。

Zagara Spa

スパ、美容室、ネイルサロンがある「ザガラ・スパ」。マニキュア、ペディキュア、フェイシャル、スパトリートメントなどサービスは幅広く、乗船前からの予約も可能だ。

Library

南極の写真集を初め、旅の本が多く揃えられている。アクティビティの後は観察した動物を、ここで調べる。旅慣れた方なら船の上で次の旅先を決めるのも良いだろう。

Explorer Lounge

ゲストが一同に集うことができるエクスプローラーラウンジではショーなど、毎日様々な催しが行われている。下船前日に行われるフェアウエルパーティは、ドレスアップして楽しみたい。

Dolce Vita

バーでは、食事前のアペリティフや、食後酒を楽しむことができる。経験豊富なバーテンダーには好みの味を伝えれば、自分好みのオリジナルカクテルを作ってもらえる。

Panoramas Lounge

深夜を除き終日オープンしている眺めの良いラウンジ。軽食やドリンクをいつでも注文でき、8階後方にあるのでオブザベーション・ラウンジとはまた違った景色が楽しめる。

Owner’s Suite

客船に住まう非日常の我が家へ

この船旅において最も緊張が高まり、血湧き肉躍るのは北極への旅なら北緯度分の北極線、南極を目指すならば南緯66度33分の南極線を超えて北極圏、南極圏に突入する瞬間ではないだろうか。しかしそんな極限に望む瞬間でさえ、スタッフはかわらず最高のホスピタリティでもてなしてくれることにかわりはない。

乗客定員200名のシルバークラウドでは、全室スイートタイプ且つ、全室専属のバトラー付きなので、あらゆるリクエストに応えてくれる。インルームダイニングではドリンクを初め、ランチやディナー、コーヒーや紅茶、ナイトキャップが欲しくなった時や、夜中の軽食にも対応してくれるのだ。全部でカテゴリーあるスイートルームのうち、もっとも最上位の部屋がオーナーズスイートだ。

オーナーズスイートは左舷中央部の海側に面した広いスペースなので北極や南極の雄大な景色がつねに楽しめる。また、せっかくオーナーズスイートに滞在するのなら2人だけのインルームダイニングで楽しみたい。記念日ならば特別なシャンパンにキャビア、とびきりゴージャスな料理で乾杯。まるで3つ星レストランのようにスペシャルなリクエストも専属バトラーに頼めば可能なのだ。

ベッドルームからも南極・北極の眺望が楽しめる。

船の上にもかかわらず、広い浴槽が付いている。

Silver Suite

さらに、もう1室コネクティングすることが出来、船とは思えない合計100m²を超える。それぞれのベットルームはツインまたはキングサイズベッドを完備しており、それぞれにウォークインクロゼットがあるので、不便な秘境で、沢山のドレスを着こなす。そんな事だってここなら可能だ。服が汚れても心配はいらない。翌日にはハウスキーパーが綺麗に洗濯し持ってきてくれる。バスルームには大理石のバスタブがあり、都会の5つ星ホテルに滞在しているような快適さだ。

二人だけのインルームダイニング、スペシャルリクエストはキャビアにシャンパンだ。

ぞれぞれのベットルームの間にはリビングルームがあり、名まで座れるダイニングテーブルが用意されている。一緒に旅に来た友人達を呼んで、極地の白夜で時間を忘れ、夜通し飲み明かすのもシルバークラウドなら叶う。日中は通り過ぎて行く、流氷や山々の見飽きることのない景観に胸を高鳴らせながら、朝食やランチをいただくのも最高の贅沢である。部屋にいながらにして刻々と時間ともに変化する北極や南極の風景を誰にも邪魔されずに感じられる。極地の船の上で、こんな優雅な気持ちになれるのは、シルバーシーだからだろう。

朝、目が覚めてテラスに出れば目の前には氷山が。そんな夢のような体験もシルバークラウドなら叶う。

極地は乾燥しているので氷点下の世界でも意 外と喉が乾く。ゲストに無料で支給されるボ トルには熱々のコーヒーや紅茶を詰めて。
愛くるしいポーラーベアのぬいぐるみはブティックで購入可能だ。
専属のバトラーに頼めばテラスにもランチをセッティングしてくれる。極地の絶景を楽しみながら昼からカクテルを嗜んではいかがか。

A TASTE AND EXPERIENCE
YOU’LL REMEMBER

南極や北極の料理はどんなものを想像するか。極地であるが故に、サバイバルのような食事を想像する方も少なくないであろう。ハイエンドのために用意されたクルーズでは、その価値観は180度覆されるだろう。コース料理は当たり前で、都会の高級レストランかのような内装。本当にここは南極、北極だろうか。そう疑うのも不思議な事ではない。だが世界中の秘境に船を展開するシルバーシーであれば、それは実現が可能なのだ。クルーズ内で用意されているのは4つのレストランと2つのバー、それぞれにスタイルが異なるので気分や目的にあわせて使い分けたい。メインダイニングルームの「ザ・レストラン」では朝食、ランチ、ディナーと好きな席で好きな時間に楽しむことができる。フランス料理「ラ・ダム」は唯一のエクスクルーシブのレストランであり、シルバークラウドが誇る最上級のメニューが並ぶ。特別な記念日のために、乗船前に予約するのをお勧めする。カジュアル・イタリアンの「ラ・テラッツァ」は夕食のみ要予約で、アラカルトのイタリア料理が堪能できる。ステーキ&グリル料理の「ザ・グリル」は高温に熱した石焼のプレートの上で約400g前後のステーキなどを焼く豪快なパフォーマンス。世界各国を旅するシルバシーだからこそエグゼクティブ達の舌鼓を打つコースが楽しめるのだ。世界の最果て、南極・北極の白き世界。船の窓に映る風光明媚の景色を目とともに今宵のディナーを。

LA DAME

唯一エクスクルーシブのディナー。ルネ・ラリックのシャンデリアが飾られたエントランスを潜り抜けると約20席ほどの特別なレストランが現れる。そこが「ラ・ダム」だ。特別な船の上で特別な日にしたい時ぜひ予約してはいかがだろうか。

The Restaurant

シェフ厳選メニューによるアラカルトの朝食とランチ、ディナーは予約なしで、好きなテーブルで楽しめる。コンセプトは「お好きな時間にお好きな方と」。生演奏によるディナーダンスも開催されるので、こちらも参加したい。

LATERRAZZA

朝食と昼食はアウトドア席もあるカジュアルな雰囲気のビュッフェスタイル、夜はオーシャンビューを楽しみながらアラカルトで楽しめるイタリアンレストラン。7階後方にあり、眺めも良いので何度となく訪れたくなる。

The Grill

プール脇のオープンデッキにあるので、みなアウタージャケットを着て食事するユニークなグリルレストラン。熱々の石焼プレートを使い、ゲストの目の前で巨大なステーキやロブスターなどをグリルしてサーブしてくれる。

ANTARCTICA

地球上には一生に一度すら
行けない場所がある

一方南極への航海は南米チリの南端に近いプエルト・ウイリアムスから始まる。ここから船は太平洋と大西洋、そして南米と南極大陸を隔てるドレーク海峡を縦断する。世界で最も荒れ狂う海域と知られ、別名は南緯60度にちなんだ「絶叫する60度」。しかし常に荒天というわけではなく、晴天に恵まれればいざ南極へと向かう気分は高まるはずだ。南極への初上陸地点となるのは南極半島とジョインビル島の間に位置するアンタークティック・サウンド。

GrahamPassage

南極半島の中程、ゲーラーシェ海峡北端と半島側のヒューズ湾南端近くにある南極半島とブラフ島に挟まれた狭い水路ではホエールウォッチングが体験できる。ザトウクジラの群が呼吸で大量の泡を作り、集団で小魚を追い込む、バブルネット漁をする光景にも出会える。
地球上には一生に一度すら行けない場所がある

南極半島北側に位置するためその風景は厳しく荒々しい。海に流れ出す巨大な卓上氷山が見られることでも知られている。その後船は南極半島南側へ進路をとる。山が多く、表面の80%が氷で覆われており、北側の荒々しさに比べると自然の美しさと野生動物の豊かさに圧倒されることだろう。ペンギンの営巣地を観察したり、ミンククジラやザトウクジラを至近距離で目撃できるこの海域は最も南極らしい場所だ。南極最後の寄港地はサウスシェトランド諸島。かつては捕鯨基地が置かれていたがいまは海生哺乳類たちの楽園。        

ミナミゾウアザラシやゼンツーペンギンたちがのどかに暮らす光景は自然の楽園。南極に別れを告げて再びドレーク海峡を渡り、南米大陸最南端ケープホーン岬に到着する頃、心は再び現実へと戻り始めているはずだ。豪華客船でしかたどり着けない夢の最果てに存在するような南極大陸。またいつか戻ってこられる日を夢見て。 

SouthShetlandIslands

世界観を変えるほどの鮮烈な体験
剥き出しの自然で悟る、生きる過酷さ

シルバークラウドの北極航路は、ノルウェー北方、スヴァーバル諸島のロングイールビュエンが出発港。ここから船は日間かけてノルウェー北部の大自然を愛でる大いなる航海に出る。スヴァーバル諸島は唯一の有人島であるスピッツベルゲン島の他は無人、ほぼ不毛の極寒地帯である。北極圏に位置するため夏は白夜、冬はほぼ日中陽が昇らない極夜となる。全面積のほぼ割が岩と氷河で覆われており、中世の頃よりクジラ漁やセイウチ漁、時にはホッキョクグマ漁も行われてきた。現在ホッキョクグマはスヴァーバル諸島の象徴的存在であり、手厚く保護されている。現在3000頭が生息しているが、航海終盤ではベアアイランドと呼ばれる生息域を探検するプログラムが組まれているので、厳しい北極圏に暮らす白亜の巨人を目撃できたなら、その気高さと自然の豊かさに感動を覚えることだろう。また、この海域にはクジラやセイウチ、オットセイなどの海生哺乳類とホッキョクギツネ、スヴァーバルトナカイなどが生息しており、航海の途中何度も目撃できるかもしれない。船はその後ノルウェー本土のノールカップからフィヨルドを巡り、トロムセーでその航海を終える。旅の終わりには、多くの忘れがたい思い出を持って帰ることになるだろう。

OrneHarbor

ゲーラーシェ海峡に面し、南極半島中部に食い込んだような形状の湾がオルネ湾。氷河に覆われているがスピゴット・ピーク裏側の上陸地点からは、急斜面を歩くヒル・ウォーキングが体験できる。トレッキング用のピッキングやトレッキングシューズは船内で貸し出している。斜面の途中にはヒゲペンギンの営巣と、巣に戻るヨチヨチ歩きの姿が見られる。山頂付近からはクルーズが停泊しているのを確認出来る。南極の見下ろす絶景を一生に一度は体験して欲しい。

AntarcticSound

南極半島とジョインビル島の間に位置するアンタークティック・サウンドでは、時計回りに流れる海流が氷をふくんだ冷たい海水を運んでくるため、南極半島西側とは劇的に風景が異なる。特に海流に乗って遥か南から流れ着く、巨大な卓状氷山は南極を代表する壮大な風景だ。

Sundneset

スヴァーバル諸島東部バレンツ島にあるスンドネセットは、自然保護区内にある。上陸観光では厚いツンドラのコケを踏みしめ、様々な野鳥やホッキョクギツネに出会えるはずだ。島には数百頭のアザラシがおり、繁殖地となっている。

Brepolle

Kayaking among icebergs.

アクティブにアウトドアライフを楽しみたいならば、北極海でのシーカヤックも用意されている。流氷が浮かぶ中でのその体験は格別。巨大な氷河も間近に見られ、時には氷河の上で休んでいるアザラシの姿にも出会える。是非、一度は体験して欲しい。

ParadiseHarbor

その名の通り、南極半島で最も美しいと言われるのがパラダイス湾だ。周囲の山から大小様々な氷河が流れ込み、美しい風景を眼前にすることができる。各国の南極観測基地が立ち並ぶ。ペンギンが口ばしを使い小石を運び、寝床を作る可愛い姿が見られる。

ARCTIC

SnowHillIslands

南極半島の東海岸に浮かぶスノーヒル島には、コウテイペンギンたちのコロニーがある。コウテイペンギンは世界最大のペンギンで、唯一海岸ではなく氷上で繁殖し、卵を孵化させることができる。マイナス60度の世界でも生きていけるその生命力の美しさに心打たれるだろう。

Burgerbukta

ブルガーブクタには幅2kmほどの氷河が流れ込んでいる。氷山や砕氷がぶつかり合う音、気泡が水面ではじける時の音を聞いて欲しい。フィヨルドの対岸にそびえるホルンスン山の雄姿が望める。流氷の上で休息を取るアザラシ達に出会うことも。

Bellsund

スヴァーバル諸島にある長さ20kmほどの入江ベルスンは、クジラやアザラシなどの骨が流れ着くことで知られている。かつて行われていたシロイルカ漁の小屋跡周辺では、骨が大地を肥やし、緑豊かなツンドラのお花畑になっている。

Huge iceberg

北極圏の至る所で見られる巨大な氷河は、重みで徐々に海へとせり出し、時に轟音とともに崩れ落ちて北極海へと帰ってゆく。息を呑むような巨大さと圧倒的な迫力。氷河によって形成された誕生の歴史的瞬間を間近で目撃したい。

Ice line

北極海一面を覆う氷河をかき分けて船は進んでゆく。荒々しい自然と対峙する瞬間は、北極航路開拓を目指した冒険家たちの気分。氷河が軋む音や船体にぶつかる音は圧巻のひとこと。終わりが見えない氷河をしばし眺めていたい。

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