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ウォルドーフ・アストリア・モルディブ・イターフシ

Waldorf Astoria Maldives ITHAAFUSHI

リゾートの最先端進化形
絶海に浮かぶ世界随一の賓館

1990年以降、地上最後の楽園として人々を引きつけてきたインド洋に浮かぶモルディブ。世界随一のホテルグループが叡智を凝縮させた、最先端リゾートの魅力を余すことなく味わう。

ウォルドーフ・アストリア・モルディブ・イターフシ | 南マーレ環礁 モルディブ

モルディブの首都に隣接するヴェラナ国際空港。小さな島から滑走路の両端がはみ出した世界でも珍しいこの空港から、迎えのヨットに乗る。ヨットとはいえクルーザータイプで、ゆったりと快適な乗り心地だ。ウェルカムドリンクを楽しむ30分ほどのうちに「ウォルドーフ・アストリア・モルディブ・イターフシ」に到着。誘われるままに桟橋を伝い、ラウンジ「ピーコック・アレイ」へ足を踏み入れる。柔らかなピアノの音色と静かなざわめきが旅の興奮と疲れを解きほぐしていく。ほどなくしてラグーンに佇むプライベートヴィラへ向かう。チェックインはすでに船上で済ませているので、すべてが淀みなく進んでいく。このリゾートは2019 年7月にオープンした、ヒルトン・グループの最高級リゾートホテルの筆頭格。南マーレ環礁のイターフシ島と連なる2つの島を繋いで1つのリゾートとしている。客室はすべて一棟独立のプライベートヴィラ。また、趣向を凝らした11ものレストラン&バーを擁しており、フードエクスペリエンスにも力を入れていることが伺える。しかし、なんといってもヴィラが群を抜いて素晴らしい。南洋のリゾートでありながらしっとりとした落ち着きのある雰囲気、テラス越しに見える抜けるように青い空と海。そのコントラストには思わず軽い目眩を覚える。そう、これぞ非日常の迷宮への入り口なのだ。

Private Island

ワンアイランドにワンゲスト
これこそ、セレブの愉び方

ヒルトン創業100周年の節目に誕生したウォルドーフ・アストリア・モルディブ・イターフシの客室ヴィラは、微細にわたって島リゾートの魅力が感じられるように設計されている。たとえばすべてのヴィラにプールがついていたり、デッキテラスからダイレクトに海に潜ることもできる。しかし、真に唯一無二の体験を満喫できるのが、ヨットでのみアクセスが可能な3万2千㎡のイターフシ・プライベートアイランド、丸ごと一島を我がものとしてステイできる。ヴィラのキッチンでは専属のシェフが料理をし、パーソナルコンシェルジュがあらゆるリクエストに応えてくれる。誰にも邪魔されることなくシークレットな時間を楽しむことも、気のおけない仲間と時間を忘れて遊びに興じるのも、何もかもが自由。いつかは自分の島を、という願いがあっさり叶う、モルディブ・リゾートの究極形だ。

イターフシ・プライベート・アイランドは、自分の島でリゾートを堪能したいという究極の望みを叶えてくれる。島には4つのタイプのヴィラがあるが、ビーチと海、プールのすべてを楽しみたいなら3 ベッドルームのビーチヴィラがいい。床から天井まで開け放たれた窓からプール越しに眺める白い砂浜とエメラルドグリーンの海の景色はいつまでも見飽きることがない。

海との一体感を味わいたいなら、2 べッドルームの水上ヴィラを。桟橋を伝って行くアプローチもドラマチック。島には水上スパとジムのほか5つのスイミングプールもある。

高い天井、ゆっくりと回るシーリングファン、床から天井まで開け放たれた窓。南の島らしさが存分に感じられる設計だ。リビング&ダイニング、ベッドルームはどれもプールとビーチに面し、いつでも海を眺めることができる。間接照明による控えめなライティング、ナチュラルカラーでまとめられたインテリアも目に優しく、心を穏やかに整えてくれる。と同時に、機能性も抜群で、照明、カーテン、ファンなどはすべてタブレット上でコントロールする仕組み。自然の只中にいる心地よさと現代技術のメリットを絶妙のバランスで融合させ、最上の快適を保証しているのだ。

Main Island

限りなく海に近づきたい
モルディブの真骨頂ここにあり

水上ヴィラにはいくつかのタイプがあり、1 ベッドルーム〜3 ベッドルームが選べる。いずれのヴィラにも床のガラスを通してラグーンの水が見えるウォークインクローゼットがある。スペーシャスなアウトドアバスルームも快適。海を眺めながらのバスタイムはヴィラステイの白眉だ。

人はなぜ海に惹かれるのだろう。太古の昔、生命は海で生まれたことがDNAに記憶されているからだろうか。いずれにせよ、海に抱かれて過ごすことほど心地よいものはない。だからだろう、洋上に設えられた水上ヴィラから予約は埋まっていくのだという。桟橋アプローチを渡り、白砂のビーチを超えた先に佇む、透き通った水に囲まれパーフェクトに海と一体化したヴィラ。見渡す限りの海原をどこにいても感じる。デッキテラスで過ごす時間はまさに至福のひとときだ。思い立った時に海に下り、意外なほど近くにいるたくさんの魚たちと戯れてみる。ラグーンのすぐ先はドロップオフ、本格的に潜ってみるのもいいだろう。ひとしきり楽しんだらデッキに上がり、ジャグージに身を任せる。ジェットの泡が疲れた体をゆっくりとマッサージしてくれる。日差しをたっぷりと浴びた後は、パーゴラの下のソファでひと休みだ。傍らには香しい南国のフルーツと良く冷えたシャンパン。海からの微風が優しく肌を撫でていくのを感じながら過ごす。ひたすら海を感じながら何もしないことこそが、ここでの贅沢なのだ。

Stella Maris Ocean Villa With Pool

広々としたベッドルームやリビング、完璧に保たれたプライバシー。誰にも邪魔されずに二人だけのバカンスを楽しめる仕様だ。ベッドルームからダイレクトにインフィニティ・プールへ。朝な夕なにバスタブに浸かり、移り変わる空と海の姿を味わう。どの一瞬も。永遠に心に残る特別なシーンとなるに違いない。

パーフェクトな洋上ステイを求めるならステラ・マリス・オーシャン・ヴィラを。リゾートの最東端とプライベートアイランドとの間にあり、アクセス手段はヨットのみという“絶海感”が味わえる。一階はベッドルーム、リビングルームなどの居住空間が占めているが、螺旋階段を上った二階には一段と開放的なスペースが広がっている。宵闇が少しずつ深くなる頃、テラスに座り、星空を眺める。耳に響くのは低く静かな潮騒のみ。心が満たされていくのを感じる。

Two Bedroom Overwater Villa with Pool

島から伸びる桟橋よりアプローチする水上ヴィラ。海に面した2つのベッドルームとリビングルームはどの部屋も天井高く、しかも床から天井までの大きなスライド式ガラス窓があり、フルオープンにすれば一面の海を見渡すことができる。シックなトーンでまとめられたインテリアは南国リゾートの空気と不思議なほど良く合い、独特の雰囲気を醸す。島のレストランやプールなどへ行くには基本的に自転車を使うが、島全体が細長くすべて踏破するとかなりの距離だ。今日はヴィラでのんびり過ごそうと決めたら、食事はルームサービスにして、時間にとらわれない一日を満喫する。デッキテラスのインフィニティ・プールで泳いだり、あるいはスイングベッドに寝そべって夢うつつの中に過ごしたり。

しかし、実は一番素敵なのは、アウトドアバスルームに浸かるひと時かもしれない。アロマオイルを垂らした温めの湯に横たわれば、体が芯から柔らかくなり、海風が運んでくる潮の匂いが心地よい刺激をくれる。どんなスパにも負けない極上の癒しの時間だ。リゾート内の移動は自転車で。特に水上ヴィラは端に位置しているので、自転車が便利だ。コンシェルジュにバギーの送迎を頼むこともできるが、自転車ならエクササイズにもなる。

Stay in Style
10 Dining

1 Terra

美味三昧、全てはゲストのご随意に

旅の最大の楽しみの一つである美食。ウォルドーフ・アストリア・モルディブ・イターフシでは、南洋のリゾートにありながら世界中の美味を体験できる。レストランの一つ一つに物語があり、その物語はすべてが特別なプロットでできている。美食物語のページを繰るほどに、その味わいは忘れ得ぬものとなる。

まるで鳥が拵えた巣のような、大きな籠が緑の樹上に浮かぶ。籠それぞれが独立したダイニングルームという、突飛な遊び心満載のレストラン。夜の帳が降り、籠の中に明かりが灯るとそこはこの世に一つだけの食の劇場となる。和牛や柚子といった、もはや世界共通の美食材を駆使した料理の数々は、よく知っているはずの食材なのに新たな感動を呼び覚ます。ドラマチックなシチュエーションに刺激された五感がフルに反応しているのだ。一晩に7組だけが味わうことができる文字通りスペシャルな食体験である。

2 Li Long

水上から見ればアジアの王族の夏の宮殿のよう、島からダイレクトにアクセスすれば中国の高貴な人の屋敷のような門構え。中央に吊るされた銅と陶器を組み合わせた鐘をはじめ、繊細な細工が随所に施された空間は、華やかなりし往時の上海租界を彷彿させる。モルディブにいることを思わず忘れてしまいそうなこのレストランで供されるのは、本格的な中国料理。伝統的な薪オーブンで焼き上げた北京ダックなどロースト料理が白眉だ。そのほか、遍く美食に精通した彼の地の貴人が好んだという料理の数々は、食べる者を恍惚の境地に誘う。歴史が育んだ美味は、まさしく媚薬のごとしである。

3 Tasting Table

緑に囲まれたテラス席で海からの風を感じながら食事を楽しめる、カジュアルな雰囲気のダイニング。テイスティングの名の通り、朝食はビュッフェで、ディナーはアラカルトでバラエティ豊かなメニューが揃う。朝はまず、フレッシュ・スムージーで体を目覚めさせよう。それから焼きたてのフレンチトースト、あるいは和食や中華にしてもいい。食べたいものを自由に食べることが、心身を健やかにしてくれる。逆に夜は、テーマを決めてメニューを絞り込む。エスニックにするか、パスタを食べるか、それにはどんなワインが合うのだろうと考える。選択肢が多いからこそ楽しめるゲームなのだ。

4 Yasmeen

大きな椰子の木の下、アラビックな雰囲気漂う秘密の隠れ家めいた空間。打ち寄せる波の音を聞きながら味わうのはアラブ料理だ。インドやスリランカの影響を受けたモルディブの伝統料理は本来かなりスパイスを効かせる。しかし「ヤスミーン」の料理はさらに複雑で洗練され、プレゼンテーションも優美だ。普段とは趣向を変えて、まずはミントやライムをたっぷり使ったカクテルでスタートしてみよう。タブレやフムスなどの冷たい前菜は、ハーブの香りが胃袋を心地よく刺激してくれる。メインはグリル料理がいい。馥郁たるスパイスの香りが少しずつ幻惑の世界へ誘う。千夜一夜物語に身を委ねてみるのもいい。

5 The Rock

大きく美しい白い石を積み上げた、さながら洞窟のような外観。実はセラーを兼ねたワインレストランである。ヨーロッパの希少な銘醸ワインからニューワールドのユニークなワインまで幅広く取り揃え、それぞれの地域の伝統の味にインスパイアされた料理とのペアリングを提案している。貸切でプライベートな食事を楽しみたいという時にふさわしい場所だ。あるいは、入り口をぐるりと取り囲む半円形のエントランスに陣取るという手もある。古代劇場をとびきり小さく仕立てたようなプライベートなテラスに座り、星を眺めながら特別なワインを味わう。流れゆく時の中で永遠の一瞬があることに思いを馳せながら。

6 Glow

コンセプトは「ガーデン・トゥ・テーブル」、菜園からダイレクトに素材を届けること。豊かな恵みに溢れるガーデンを眺めながら、島で育てられたオーガニック野菜やハーブを主役にしたヘルスコンシャスな料理を楽しむレストランだ。スーパーフードを主役にしたサラダやベジタリアン料理は、目にも麗しく、ひと口食べれば野菜だけとは思えない旨味に驚く。また、肉・魚料理でもたっぷりの野菜がサイドを彩り、完璧にバランスのとれたワンプレートで満足度も高い。飲み物はオーガニック、ビオディナミなどの自然派ワインのほか、デトックスドリンクも。体の内側からリフレッシュしたい時に。

7 The Ledge by Dave Pynt

ミシュランの1つ星で、「アジア50ベストレストラン」の上位に輝くシンガポールのレストラン「BurntEnds」のシェフ、デイヴ・ピントが監修するレストラン。テーマはオーストラリアンBBQ。世界のトップシェフの間で、薪や炭を使い、直火の力で食材の隠れた魅力を引き出すBBQは注目の調理法だが、中でもその分野では抜きん出ているオーストラリアスタイルを取り入れている。自然の火の力を自在に操り、さらにアーティスティックなプレゼンテーションで魅せる。こういう料理にはワインもいいが、世界で話題の発酵食品を使ったカクテルやノンアルコールのモクテルを試してみたい。

8 Sand Bank

明るいターコイズブルーのラグーンはいつでも同じ状態にとどまっているわけではない。ゆっくりと少しずつ今もサンゴ礁は成長を続けている。そしていつしか海面から現れ、サンゴは真っ白な砂となる。これがモルディブでも最も美しいと言われるサンドバンクの正体だ。この白砂の世界を心ゆくまで満喫したいなら、ピクニックがいい。太陽にきらめくラグーンと白砂のコントラストを楽しめるランチ、あるいは夕闇に染まっていく様を愛でるならディナー。いずれも専属シェフがその場で料理をする。柔らかな砂を素足に感じながらきりっと冷えたシャンパンを味わう時間は、言葉には尽くしがたいロマンチックなひとときだ。

9 Floating Breakfast

朝の海が放つ新鮮な空気を感じながら、色とりどりのフルーツやフレッシュジュースをバスケットトレイに並べてプールに浮かべる。朝日を浴びながらプールの中で朝食を楽しむこのスタイルはバリ島が発祥とも言われているが、もはや海辺リゾートの定番である。それがインフィニティプールとあれば、特別感はいや増す。水上ではなく、まるで青い空に浮かんでいるかのような不思議な光景は、非日常を求める心に鮮やかな印象を残してくれる。それはちょうど、幼い頃の他愛もない遊びが、忘れられない思い出となるのと同じように。

10 Romantic Dinner

11ものレストランが揃い、そのどれもが格別のフード・エクスペリエンスを提供してくれるが、実のところプライベート・ダイニングに勝るものはない。専属のチームがロケーションの選定からメニューまでさまざまにアレンジしてくれるのだ。たとえば「サンカン・サンド・ゲイタウェイ」は、ビーチの白砂を掘ってテーブルをセッティング、最新のフュージョン料理をコースで楽しむ趣向。宵闇迫る頃、キャンドルとトーチに囲まれ、砂のソファに体を預ける。夜の空と溶け合うような静かな海の前に言葉はいらない。ただひたすら夜を楽しむだけだ。

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